ルクソール気球墜落:死者は19人 日本人は4人

毎日新聞 2013年02月26日 20時53分(最終更新 02月27日 01時02分)

ルクソールの位置
ルクソールの位置

 エジプト南部の観光地ルクソールで26日午前7時(日本時間同日午後2時)ごろ、観光客ら21人を乗せた熱気球が高度約300メートル上空で爆発して墜落し、日本人4人を含む乗客19人が死亡、2人が負傷した。ルクソール県のサード知事が毎日新聞カイロ支局の助手の電話取材に答えた。大手旅行代理店JTBの子会社は同日夜、記者会見し、同社が企画したツアーに参加していた、いずれも東京都の60歳代の夫婦2組、計4人が事故に巻き込まれ死亡したと発表した。

 サード知事によると、死亡したとされる日本人は「テラダ・アサコ」「テラダ・ヤスヒデ」「ツゲ・ハルミ」「ツゲ・カズオ」(敬称略)とみられる。共同通信によると、犠牲者の日本人4人のうち2人は柘植和夫さん(66)=本籍東京都=と寺田康秀さん(63)=同山梨県。

 知事などによると、熱気球はナイル川西岸の高度約300メートルを飛行中、気球内の空気を暖めるバーナーの燃料用ガスボンベの一つが爆発、炎上し、サトウキビ畑に墜落したという。英紙ガーディアン(電子版)は、目撃者の話として「着陸しようとする際に、地上5〜10メートルの地点で気球を地面に固定するロープが絡まりガスボンベのホースを切断し、出火した。操縦士らが飛び降り、気球はコントロールを失い再び上昇した」と伝え、その後、爆発したとみられる。

 英BBC放送(電子版)は、別の目撃者の話として、熱気球が高圧線に接触した後、ガスボンベが爆発したと伝えた。

 熱気球は大型のバスケットをつり下げており、観光客20人が乗っていた。死傷者には日本人のほか、中国、英国、フランスなどからの観光客が含まれるとみられる。飛び降りたエジプト人操縦士は、大やけどを負っているという。遺体と負傷者は26日にも首都カイロに移送される見込み。

 JTBなどによると、事故を起こした観光気球会社はルクソールにある「スカイクルーズ」。同社は数年前にも事故を起こすなど問題があったとする情報もある。サード知事は26日、ルクソールの観光気球の運航禁止を命じた。

 ルクソールでの観光気球を巡っては、これまで08年と09年に、熱気球が電波塔に接触するなどして、観光客が負傷する事故が起きている。

 ◇古代遺跡が集中 97年に銃乱射も…ルクソール

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