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またコンピューター障害―韓国

TV局・銀行、北のサイバー攻撃か

【ソウル上田勇実】韓国のテレビ局や銀行のコンピューターサーバーが20日午後2時ごろ、一斉にダウンするなどの障害が相次いで発生した。韓国捜査当局は北朝鮮によるサイバー攻撃の可能性も念頭に入れ、捜査を開始した。

 この日障害が発生したのは地上波のKBS(韓国放送公社)とMBC(韓国文化放送)、ニュース専門ケーブルYTNの3局と新韓銀行、NH農協銀行の2行。テレビ局では社内の業務用コンピューターがダウンして再起動できなくなり、銀行では一時、各支店窓口や現金自動預け支払い機(ATM)で金融取引がストップしたり、インターネットバンキングが麻痺した。

 青瓦台(大統領府)によると、報告を受けた朴槿恵大統領は徹底した原因究明と対策を指示。韓国放送通信委員会は「外部からのハッキングによる悪性ウイルス流布が原因」との見方を示した。

 ロシアのイタール・タス通信は今月13日、北朝鮮の朝鮮中央通信と労働新聞などのサイトが外国からハッキングされ、ネット接続が遮断されたと報じ、その後、北朝鮮は同通信を通じ「サイバー攻撃を受けている」とし、米韓両国に対し「報復」と称してサイバー攻撃を行う可能性を示唆していた。

 韓国治安政策研究所の柳東烈上級研究官は「同時多発的にこうした障害を発生させるには半年以上の準備期間が必要。北朝鮮による攻撃の可能性が極めて高い」と指摘。また自らサイバー攻撃の被害に遭ったと主張していることについて「韓国にサイバー攻撃を仕掛ける口実を作るための自作自演ではないか。連日繰り返している韓国に対する心理的圧迫を実行に移す用意があることもほのめかしたもの」と述べた。

 韓国は2009年と11年、国家機関や主要民間企業がDDoS(=分散サービス妨害、複数のコンピューターから攻撃対象のサーバーに一斉に大量のデータを送りつけ麻痺させる攻撃)による大々的なサイバー攻撃を受けたほか、今回障害が発生した農協銀行や大手日刊紙の中央日報が単独で外部からのハッキングに遭い、いずれも攻撃元が北朝鮮だったことが判明している。

2013/3/20 20:32

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