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【プロ野球】

ドミニカVSプエルトリコ WBCきょう決勝

2013年3月20日 紙面から

◇WBC準決勝 ドミニカ共和国4−1オランダ

決勝進出を決め喜ぶドミニカ共和国のナインら=AT&Tパークで(内山田正夫撮影)

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 大本命ドミニカ共和国が、ついに世界制覇に王手をかけた。準決勝の相手は、前回大会の第1ラウンドで2戦2敗と苦杯をなめたオランダ。いわば天敵だったが、ワンチャンスをものにして、決勝に進出した。

 チームリーダーのカノ(ヤンキース)が「前回とは違う大会だし、リベンジの場だとは思っていない」と臨んだ試合。立ち上がりから中盤まで、重苦しい展開となった。

 1回に先発のボルケス(パドレス)が制球を乱し、あっさりと先制点を献上すると、メジャーリーガーをずらりとそろえた打線も、相手先発マークウェル(オランダ国内リーグのロッテルダム所属)に4回までは2安打に抑え込まれた。

 このまま、ズルズルといきそうな嫌な流れを変えたのが、昨季自己最多となる33本塁打を記録したカノのリーダーシップだった。

 「カノが『みんな、ボール球に手を出しすぎだ。もっと集中して打席に入ろう』と話したことでボールを捉えられるようになった」と明かしたのはペーニャ監督。この一言をきっかけに、5回にサンタナ(インディアンス)とシエラ(ブルージェイズ)の連続二塁打で同点とすると、切り込み隊長のレイエス(ブルージェイズ)の適時打で勝ち越し。その後も暴投と4番エンカーナシオン(ブルージェイズ)の適時打で2点を追加し、試合を決めた。

 あとは3人の救援陣が無失点に抑え、指揮官は「我々は前向きだし、明日の試合が楽しみ。自信はある」と余裕の笑顔。今大会打率5割1分7厘のカノも「決勝戦はタフなものになると思うが、ドミニカ共和国に栄光をもたらしたい」と世界制覇にどん欲な姿勢を見せた。

 優勝候補ナンバーワンの予想にたがわぬ勝ち方で、ここまで7戦全勝。プエルトリコには今大会2戦2勝。最強軍団が大会史上初となる完全制覇を目指す。 

  (穐村賢)

 

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