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【プロ野球】

侍ジャパンが帰国 浩二監督「満足感ある」

2013年3月20日 紙面から

米国から帰国し、記者会見で報道陣の質問に答える(手前から)前田、井端、阿部、山本監督、東尾コーチ、梨田コーチ=成田市内のホテルで(佐藤哲紀撮影)

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 第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝で敗退した日本代表が19日、成田空港着のチャーター機で米サンフランシスコから帰国した。3連覇を逃し、千葉県成田市内のホテルで記者会見した山本浩二監督(66)は「国際大会で良い経験をさせてもらったし、選手には感動をもらった」と選手をたたえ、満足げに大会を総括。3月末で契約が満了する自身の進退については言及しなかった。

 指揮官の表情は晴れやかだった。「精いっぱい戦った満足感がある。準決勝で負けたけど、みんなよく戦ってくれた。あらためて野球っていいなと思ったね」。3連覇の夢は破れ、志半ばでの帰国。決して100点満点の結果ではない。だが、無念さを感じさせないほど、充実感を漂わせた。

 帰国後、成田空港近くのホテルで開かれた解団式ではナインへの感謝の言葉を並べた。

 「キャンプで厳しい調整を強いられた中で、各選手の調整の持って行き方は素晴らしかった。シーズンで頑張ってくれるのを応援している」

 チームの団結を何よりも重視してきた山本監督らしく、温かい言葉で戦い終えた選手たちをねぎらった。

 準決勝での痛恨のダブルスチール失敗についても「ダブルスチールは100%の成功が大事。その中でデータから、いけると踏んでのダブルスチール。結果は悪かったけど、悔いはありません」とキッパリ。大会を通じての反省点についても「選手は状況判断できていたし、そんなに反省点はない」と、力を出し切っての敗戦だったことを強調した。

 昨年10月の就任会見から5カ月。出場を要請した日本人メジャーリーガーが全員辞退するなど、V3ロードはイバラの道だった。帰り際には冗談めかして「明日から入院しとるやろうな」ともらしたが、66歳の体には大きなストレスがかかっていただろう。

 契約が切れる4月以降の去就はまだ白紙状態。3連覇の夢に向かった浩二ジャパンの航海はひとまず幕を閉じた。 (臼杵秀之)

 

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