総動員態勢でC大阪戦に臨むと語るグランパスのストイコビッチ監督=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチ監督(48)が19日、ナビスコカップ予選リーグ第1節のC大阪戦(20日・瑞穂陸)に故障明けの選手を含め“総動員態勢”で臨む方針を示した。例年カップ戦では故障者には無理をさせず、若手を数多く起用してきたが、今季は内容が乏しい試合が続いていることを問題視。最強布陣で内容と結果を追い求める。
今のチームに何かを試す余裕はない。ナビスコカップ開幕を控え、若手の積極起用や新戦術をテストする可能性について問われたストイコビッチ監督は、即座にそれを否定した。「何もトライすることはない。われわれはいいサッカーをして、勝たなければならない」と語気を荒らげた。
背景にはグランパスらしい攻撃サッカーが全くできていないという現実がある。Jリーグでは3試合で2得点止まり。16日の甲府戦はミスに乗じた本多のゴールで競り勝ったとはいえ、昇格組の相手に大苦戦した。
「現状のプレーに満足していない。甲府にはラッキーで勝ったが、勝ち方はよくない。内容を改善しなければ」とピクシー監督は力説した。
今は勝利と内容をとことん追求するとき。指揮官の決意はメンバー構成にも表れそうだ。腰痛で甲府戦を欠場した増川と右内転筋痛でベンチスタートだったダニルソンの2人ついては、そろって先発起用すると示唆。左足を痛めている闘莉王も強行出場させる方針だ。「今のサッカーはウチらしくない。手応えをつかみたい」と語ったのは増川。スカッとした勝利を選手も求めている。
ピクシー監督は「セレッソはJリーグで3連勝している。難しい試合になるだろうが、われわれの持っているものを全て見せたい」と意気込む。カップ戦とはいえ、本気度は120%だ。 (木村尚公)
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