ＮＨＫが東日本大震災復興支援ソングとして使用している「花は咲く」の人気が、発売から１０か月が経過した今、じわじわと上がっている。

　オリコンチャート最高順位は週間１１位と地味だが、昨年の紅白歌合戦で、俳優の西田敏行（６５）や中村雅俊（６２）、フィギュアスケートの五輪金メダリストの荒川静香（３１）など被災地にゆかりのある著名人が合唱したことで認知度が急上昇。

　春のセンバツの入場行進曲に使われることが発表されたほか、今月６日には“天使の歌声”で知られるウィーン少年合唱団が歌ったＣＤまで発売された。

「ウィーンの合唱団には日本人の先生と団員がいて、この曲をただ歌わせるだけでなく、どういう歌なのかをみんなに解説してから練習が始まったそうです。これとは別に、地方の楽器店では『合奏したい』『この曲の楽譜はないのか？』といった問い合わせも続出しているんです」（音楽関係者）
　チャートに左右されない人気となっているが、その要因は何なのか？

「メロディーを聴いて良いと思った人がさらに（映画監督の）岩井俊二さんの歌詞を知って好きになっているパターンが多いようです。『頑張れ』『頑張ろう』といった単純さでなく、じんわりと伝わる歌のチカラが評価されていると思います」（同関係者）

　もちろん、ＮＨＫもこの曲の人気に気づいている。１４日夜８時からは関連ドキュメント「花は咲くスペシャル」を放送。また、大河ドラマ「八重の桜」で主人公・八重の幼少期を演じた人気子役の鈴木梨央（８）の歌声でアニメも完成済みだとか。ひょっとすると「花は咲く」が今年を代表する歌になるかも！？