クロフネがようやく反撃開始だ。ノアの森嶋猛が「グローバル・タッグリーグ戦」（４月１３日、後楽園ホールで開幕）からの再出発を宣言。ＢＲＡＶＥでの優勝対決を誓った。

　１・２７大阪大会でＫＥＮＴＡに敗れ、ＧＨＣヘビー級王座から陥落してからは鳴りを潜めていた森嶋。東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞・敢闘賞を受賞し、８度防衛を誇った昨年の勢いをすっかり失ってしまったが、ようやく失意から立ち直った。

「１５周年記念興行（２２日、江戸川区東部フレンドリーホール）も迫ったし、落ち込んでばかりもいられない。決勝戦（４月２８日、後楽園）は、丸さんたちとＢＲＡＶＥ対決を実現させて、ベルトを取りに行く」。森嶋はモハメド・ヨネとのコンビを５年ぶりに復活させてエントリー。何としても優勝を決め、新日本プロレスの極悪コンビ、矢野通、飯塚高史組に強奪されたＧＨＣタッグ王座奪還へ動く構えだ。

　１５年前にデビューした日の２２日には、故郷・江戸川区で初の凱旋興行を開催。森嶋は「全カードは当日発表になりますが、ダブルヘッダーでもいい。しかしまさか１５年後、会社の取締役になるとは夢に思わなかった…」と感無量の表情を見せた。なお、凱旋興行はほぼソールドアウトとなっている。「不覚にもこの１か月ほどはストップしてしまったけど、またドント・ストップで行くから！」と森嶋は目を輝かせた。今シリーズ開幕前には初めて髪の毛を金髪のソバージュに変えてレッド・ツエッペリンのボーカル・ロバート・プラントばりに大変身。心機一転、敢闘賞男がようやく動き出す。