開幕一軍を目指す日本ハム・大谷翔平投手（１８＝花巻東）が１９日、ロッテとのオープン戦（ＱＶＣ）に９回一死から代打で出場。昨季パ・リーグ新人王・益田の外角１４１キロ直球を打ち上げ左飛に倒れた。

「ちょっと甘かったんですけど詰まった分伸びなかった」という大谷は、これでオープン戦１２打数１安打。それでも栗山監督は「練習の向き合い方がよかった。翔平が特別なんじゃなく、まだ入ったばかりでより多く見てあげないといけない。とりあえず２１日（の楽天戦）までは連れて行く」と開幕一軍に残す方策を模索している。

　確かに大谷の持っている技術や可能性はすでに規格外。とても高校卒業したての１８歳とは思えぬ「自分の形」を持っている。ではチーム内のライバルは残りの２試合で大谷の何を確認すれば開幕一軍を受け入れるのか。

　同じ右翼を争い、この日３打数１安打２打点と気を吐いた１５年目・赤田は「持っている可能性はキャンプ中の練習からみんなが認めていること」としながらこう続けた。

「正直、細かい走塁とか守備面は見せられていないんじゃないかな。バントもゲームの中では一度もしてませんし。ただ、大谷は外国人と同じように見ている。今打てなくてもシーズンが始まれば突然打つ可能性がある。（開幕一軍に）いてもおかしくはない」

　結果はともかく、見せられてきた能力の非凡さで周囲はすでに一軍レベルを十分感じてはいる、ということか。