【ＧＥＮＯＭＥ２５（２０日）】ボブ・サップ（３８）と対戦するＩＧＦの未成年戦士・定アキラ（１９）がサップ破壊を予告した。

　この試合は定の「闘魂十番勝負」の第９戦として実現。チャレンジマッチ的な意味合いが強いが、当の定だけはそうは思っていない。

「ボクとの試合でサップを本気にさせるのが課題。あの巨体とパワーを持つサップが本気で覚醒したら大変なことになるでしょうが、そんなサップを相手にしたほうが喧嘩のしがいもある。それでも覚醒しないのなら、顔面を張り飛ばし、心をヘシ折ってやる」

　たとえ殺人を犯しても少年法で守られる若者に怖いものなどない。年齢差はちょうど半分。サップが現在の定の年齢時に、定がこの世に誕生したという計算だ。少年時代、Ｋ―１のリングでアーネスト・ホーストを粉砕したサップの雄姿に心を躍らせていた定だけに、今はＩＧＦのリングで“白星配給係”と化しているサップに対して憤りを感じている。

　正面衝突する気はない。巧みに下半身を攻め、軽量選手（定は９５キロ）ならではのスピードとテクニック、そして若さでサップを翻弄し、野獣を本来の姿へと覚醒させ、ＩＧＦ名物の喧嘩ファイトへと昇華させる計画だ。