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冷却システム復旧も原因特定できず
3月20日 12時2分

東京電力福島第一原子力発電所で、停電に伴って使用済み燃料プールの冷却システムなどが止まったトラブルで、すべての冷却システムが、20日午前0時すぎに、発生からおよそ29時間ぶりに復旧しました。
おととしの原発事故のあと、これだけ長時間、複数の冷却システムが止まったのは初めてで、東京電力は、20日朝から本格的な原因調査を始めましたが、原因を特定できる見通しは立っていません。

福島第一原発では、18日午後7時前、事故の収束作業の拠点となっている免震重要棟で瞬間的に発生した停電に伴って、1号機と3号機それに4号機の使用済み燃料プールや、使用済み燃料を専用に保管する共用プールの冷却システムなど、合わせて9の設備で同時に機能が停止しました。
東京電力が調べたところ、外部の送電線から電気を受けている3つの配電盤が停止していて、このうち2つの配電盤の復旧や、配線の切り替えなどを行った結果、すべての冷却システムが、20日午前0時すぎに、発生からおよそ29時間ぶりに復旧しました。
おととしの原発事故のあと、これだけ長時間、複数の冷却システムが止まったトラブルは初めてで、東京電力は20日午前、記者会見をし、住民などに改めておわびをしました。
東京電力は、今回のトラブルは、原発事故をきっかけにトラックの上に設けた、残る1つの仮設の配電盤に異常があったとみていて、20日朝から設備の電気抵抗を調べるなどして本格的な原因調査を始めましたが、複数の設備に広がったトラブルの原因を特定できる見通しは立っていません。
また、使用済み燃料プールの電源について、2重に設ける工事を進めています。
東京電力は「配電盤には目立った損傷がなく、詳しく調べる必要がある。複数の設備にトラブルが広がったことを重くみて、原因の特定を急ぎたい」と話しています。

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