スカルリーパー・エイジ議員、覆面脱いで本会議初出席

右手で潔く覆面を取ったスカルリーパー・エイジ議員

　大分市議選で２月に初当選した覆面レスラーのスカルリーパー・エイジ議員（４４）が１９日、覆面を脱いで素顔になり、大分市議会の本会議に初出席した。

　前日（１８日）の本会議では、議長を除く出席議員４２人のうち４１人がマスク着用を「議会規則に反する」と判断。エイジ氏は「法的措置を検討する」と強硬姿勢を見せたが、本会議採決を受け「苦渋の決断」と方針転換した。

　開会直前、議場入り口で自らマスクをはぎ取った。金色に染めた長髪は後頭部で束ねられ、眼鏡を着用。他の議員から「（マスクの）持ち込みはいいのか」とヤジが飛んだが、無言で着席した。

　入場前「本会議出席など公務を行うために脱ぐことを決めた。一石を投じることができたし、会派に議員が従うだけという市議会のくだらなさも示せた」と話したエイジ氏。終了後は「やっと議員としてのスタートラインに立った。勉強になった」と強調した。

覆面を脱いで本会議に出席したスカルリーパー・エイジ議員（右）

　２２日登壇の一般質問では、有権者の目線で市政を問いただす考え。本会議と委員会以外はマスク姿で活動する方針だが、議会運営委員会は２６日に議場以外での覆面着用の是非を取り上げ、結論を出す予定。「さらに制限されるなら改めて提訴を検討したい」と述べた。

　覆面レスラーの先輩で、昨年９月に当選した大阪府和泉市のスペル・デルフィン市議（４５）は「議会で決定してしまったことは動かせない。まず（６日の）会派代表者会議で誠実にお願いすべきだった。最初からかたくなに『絶対に脱がない』という姿勢を見せてしまったのが、失敗だった」とコメント。エイジ氏の手法に疑問を投げかけた。

（2013年3月20日06時04分  スポーツ報知）

Tweet