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第86回 3月19日(火) 深夜2時29分〜放送

桂吉の丞の巻
今回の平成紅梅亭は、“東西特選落語会"と題し上方、江戸を代表する東西の噺家さんの落語をお楽しみいただきます。特別企画という事で、いつものスタジオを飛び出し、森ノ宮ピロティホールで開催されました。この豪華な落語会の鳴り物を担当させていただいた私、桂吉の丞が放送前にほんの少しだけ当日の模様をご紹介しましょう。


桂吉弥 「悋気の独楽」
まず“朝生ワイド す・またん!"のナレーションでお馴染み桂吉弥さん。昨今はテレビにラジオ、そして 全国各地で独演会もされ、上方落語界若手のリーダー的存在です。本日の演目は、“悋気の独楽"。最近は悋気という言葉の意味を知らない方も多いようですね。悋気とは何か知りたい方は是非放送をご覧下 さい!ちなみに吉弥さんは僕の兄弟子。最近、僕に仕事をふってくれず他の若手の面倒ばっかり見てはるから悋気するわ〜(笑)。


春風亭昇太 「二番煎じ」
続きましてはお江戸からの登場、春風亭昇太師匠です。まずチェックしてもらいたいのが出囃子!昇太師匠の出囃子はなんと“デイビークロケット"。こんな出囃子で登場される噺家さんはなかなかいないですね。それについてマクラで少し触れられています。要チェック!古典も新作も手掛ける昇太師匠の演目は、 古典落語“二番煎じ"。もともとは上方の演目で、大正時代に五代目三遊亭圓生が江戸に持っていったと いわれています。ちなみに桂米朝門下宗助師匠の芸名は、この噺の登場人物が由来です。(プチ情報!)


三遊亭円楽 「長命」
中トリを勤められますのが、“笑点"と言えばこの方、六代目三遊亭円楽師匠でございます。前名楽太郎から六代目円楽を襲名されて早3年。まさか僕が子供の頃からテレビで観ている方の出囃子を叩くとは・・・、感激です。“笑点"では、林家木久扇師匠につぐ古参やそうですが、若さとスマートさとお洒落なところは、我々若手もかなわないです。近々ではプロデュース力も発揮され、2007年から開催されている “円楽プロデュース博多天神落語祭り"も毎年大成功を収めておられます。演目は「長命」。艶笑落語 。 子供は見ちゃダメよ〜(笑)。

中入り

桂ざこば 「文七元結」
さてトリはやはり平成紅梅亭、上方のおっ師匠はんに締めてもらいましょう。今年で芸歴50周年、桂ざこば師匠です。今や桂米朝一門の総領弟子で、新世界の寄席小屋 動楽亭の席亭で、上方落語協会の理事。つまり上方にはなくてはならない存在です。演目は「文七元結」。江戸の三遊亭圓朝の創作落語で、 歌舞伎でも演じられている名作人情噺です。三遊派の歴代真打が十八番にした江戸落語代表作に、 落語作家くまざわあかね氏が手を加え、ざこば師匠が演じる。必見です。


< お囃子紹介>
三味線 浅野美希
鳴り物 桂吉の丞 桂團治郎
桂佐ん吉
舞台番 桂弥太郎



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