平成24年壬辰歳 今日庵初釜式 |
― 壬辰歳の弥栄を厳かに祈る ― |
清々しく澄みわたった1月7日、京都において平成24年壬辰歳の今日庵初釜式が始まり、多くの賀客方が兜門をくぐられました。 |
式場の「咄々斎」の床には、元伯宗旦居士筆「龍虎」が掛けられ、伝来の花入・利休端ノ坊には曙椿と鴬神楽が入れられました。さらには結柳と春日台にのせた神鈴の設えで賀客方をお迎えしました。 初日の第一席には、千 宗左表千家家元、千 宗守武者小路千家家元、山田啓二京都府知事、門川大作京都市長、山田流家元、稲盛和夫京都商工会議所名誉会頭、九條道弘平安神宮宮司、伊吹文明衆議院議員、前原誠司衆議院議員、池坊保子衆議院議員、山井和則衆議院議員、泉 健太衆議院議員、平 智之衆議院議員、福山哲郎参議院議員、塚本能交京都商工会議所副会頭、吉田忠嗣京都経済同友会元代表幹事、荒巻禎一前京都府知事、熊谷信昭元大阪大学総長、白石方一京都新聞社代表取締役会長兼社長、近藤永太郎京都府議会議長、井上与一郎京都市会議長、今日庵老分・顧問方などが席入りされました。 玄々斎好みの菓子・菱葩が供された後、千 宗室家元が「福禄寿 三ツ重茶碗」に濃茶を練られ、千 玄室大宗匠が正客の千 宗左家元に取り次がれました。式場では伊住公一朗氏、伊住禮次朗氏はじめ宗家方が一碗を運び出され、賀客方は新年を寿ぎつつ年初めの濃茶を順服されました。 |
その後、宗家方が揃われ年頭の挨拶。家元が「誰の心にも龍虎のように競い合うものがあると思います。自分自身をそのように鍛え上げていく先に、龍のように宝を産み出していける一年であればと存じます」と述べられました。 続いて金剛流宗家の金剛永謹師による謡曲「四海波」が披露され、賀客方は謡を楽しまれるとともに、新玉の弥栄を共に祈られました。 |
茶道会館二階広間の祝膳席では、家元夫人、千 万紀子さんや夫人方がおもてなし。賀客方は新春の到来を祝って杯を交わされました。 |
また、茶道会館心花の間と裏千家学園に薄茶席が設けられ、新年の多幸を願う趣向で一碗が呈されました。 |
今日庵初釜式は、京都において13日までの7日間、行政・経済界・諸団体代表者、寺社関係者、西日本の裏千家社中はじめ約3000名が来庵する予定です。また、裏千家東京道場においては16日から20日まで催され、東日本の裏千家社中はじめ約3000名を迎える予定です。 |