中国株(終了):下落-JPモルガンが投資判断引き下げ
3月18日(ブルームバーグ):中国株式相場は下落。中国の成長が鈍化しインフレが加速しているとして、米JPモルガン・チェースが中国株の投資判断を引き下げた。
上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数 は、前週末比38.39ポイント(1.7%)安の2240.02で終了。上海、深圳両証取のA株に連動するCSI300指数は同1.5%安の2502.49。
JPモルガンのアジア・新興市場担当チーフストラテジスト、エイドリアン・モワット氏は18日のリポートで、中国の投資判断を「アンダーウエイト」に引き下げたほか、中国4大銀行株の下落に備えるデリバティブ(金融派生商品)を勧めた。
上海汽車集団(SAICモーター 、600104 CH)を中心に自動車株が安い。中国の商品品質監督当局が同社と提携する独フォルクスワーゲンに一部の自動車のリコールを指示した。一汽轎車(000800 CH)も値下がりした。また、中国建築(601668 CH)など不動産株も下げた。
中信証券 (600030 CH)が売られ、過去最長の下落局面となった。中国証券監督管理委員会(証監会)の主席が現在の郭樹清氏から交代するとの観測が広がった。海通証券(600837 CH)も下げた。
大衆保険の呉侃ファンドマネジャー(上海在勤)は「投資家は成長鈍化と金融引き締めの可能性を懸念している」と指摘。「郭氏は改革志向で証券業界や株式市場に対して革新的な措置を推進してきたことから、同氏が去ることは相場にとってマイナスだと受け止められている」と述べた。
原題:China’s Stocks Poised for Correction as JPMorgan LowersRating(抜粋)
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更新日時: 2013/03/18 17:27 JST