教育部長の講義日記

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夜の神様と昼の神様

原理講義 2012.02.23 Thu

夜の神様 

昨日の「再臨主をめぐるキリスト論」の続きです。

数年前から出てきた原理本体論の中に、
本体」と「実体
の区別があります。

本体とは神様のことであり、実体とは神様が創造された被造物のことです。
したがって、私たち人間も当然「実体」なのですが、例外的に「本体」のような存在がある。
それが「真の父母」という存在だというのです。

本体の特徴の一つが、
無所不在
という存在様相です。

その意味は、「どこにもおられない所がない」、つまり、遍在されるということです。

無形の根源者である神様が無所不在だというのは分かるような気がしますが、真の父母も同様に無所不在であるというのは、不可解な謎のようです。

文先生のお話に、
神は真の父母の体を使って現象世界に現れる
というような内容がありますが、これが真の父母の特殊性を示唆するものだろうと推察します。

ともかく、真の父母とそれ以外の子女(人類)との間には、何か隔絶とした違いがあるということを、漠然とながらも暗示しているようです。

そこへさらに、「夜の神様昼の神様」という、まったく新しい用語(概念)が出てきました。

当初は、詳しい説明もなく、これが一体何を意味するのか、まったく分かりませんでした。
2人の神様がいるという話なのか?
あるいは、夜の神様が昼の神様に変わったということなのか?

ある時期、文先生の周辺から漏れ伝わる説明の中に、
「夜の神様とは、創造以前の無形の神様であり、昼の神様とは創造以後、特に真の父母として完成した有形の神様である」
というような話も聞きました。

それで何となく分かるような気もしますが、なぜ夜と昼というふうに区別する必要があるのか。
疑問は晴れません。

ところが先日、文亨進世界会長がこの2人(?)の神様の違いについて、もう少し踏み込んだ説明をされたと聞きました。
韓国語で語られた内容を日本語に翻訳してくださった方の了解を得て、私の理解できる範囲でご紹介してみます。

夜の神様は超越的な神様として全ての万物と時空間が創造される前の無の状態、夜の暗い状態での見えない神様であり、有の状態、時空間の創造後歴史が始まった後の動きの神様、摂理の神様といえる存在が 即ち昼の神様です。
1月に行われた天地人真の御父母様支持大会の最後の日に、お父様(文先生)はご自身と私達の違いに対して問い かけながら「私は夜の神様の管理を受け、お前達は昼の神様の管理を受けるのだ」と説明されました。 お父様は存在論的に私達とキリストの違いを非常に明快に決定して発表されるフィナーレをしてくださったのです。

あまりにも意表をついた、神秘的で難解な説明ですが、少なくともここに、新しい「キリスト論」の貴重なヒントが潜んでいるようには想像できます。

文会長の説明は、さらに続きます。

真の御父母様は人類の堕落の歴史を通じて現れた昼の神様から来られたのではなく、夜の神様、罪のない神様堕落の痕跡のない夜の神様から来られたので、真の血統を全人類に恵む驚くべき祝福を下さることができるのです。そしてこれが真の御父母様の本当の価値であり、真の御父母様から来た統一家の価値を決定する重要な内容であるのです。

やはり難解ですね。

しかし、難解ではありながらも、私は上の説明における
罪のない神様、堕落の痕跡のない夜の神様
という一節に目が釘付けにされました。

昼の神様は人間の堕落に遭遇し、号泣し、悲嘆に暮れ、ある時期、人間を呪い、恨み、苦悩の中で人間復帰を進めてこられた神様です。
ところがその一方で、そのような人間の堕落と関わらなかった、純粋無垢の神様が残っていた。

もし、2人の神様をこのようにはっきりと峻別することができるのなら、人間が堕落世界から完全に復帰された後、堕落の歴史をまったく記憶しない神様が存在されることが可能になります。

深くは分かりませんが、これは凄いことです。
もしこれが事実ではなく、単なる説明だとしても、これほど素晴らしい説明は誰も思いつきそうに思えません。

「いづれ天国が完成したとしても、一度人間が堕落し、悲惨な歴史が展開されたという記憶は、神様の中に永遠に消えないのではないか? それでは神様には永遠に安息の天国がないのではないか?」

この長年の私の疑問が、一気に氷解することになります。

しかし、ちょっと話の筋が脇にそれたようです。
考えたいことは「新しいキリスト論」でした。

できれば、もう少し、考えを進めたいと思います。

(つづく)

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Comments

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横井良幸@韓国.天安市 : URL 閲覧させて頂きました。

#fFdZtzFU Edit  2012.02.24 Fri 11:13

毎日日記式にこのような原稿を載せておられるのを知って驚きました。
翻訳した甲斐があります。
また鮮文大には有名な神学教授の方が居られて(教会の教育講座で講師をされている方)その方にこの内容を質問したことがあります。 その方の回答は非常に簡単明瞭でした。
人間堕落をしていなければ 神-->アダム,エバ-->結婚(聖婚) となったいるが この図の 神 が夜の神様
であり アダム,エバ が昼の神様であり 聖婚 で 夜と昼の神様がひとつとなると考えたらよいといわれました。 教授もこのように整理するのに1年間掛かったとのことでした。まだまだ深い意味が明らかにされて
いないので解釈が多様に出る可能性のある部分ですが共通した部分があるのでご参考までに。

教育部長 : URL 横井様へ

#- 2012.02.25 Sat 10:21

貴重なコメント、ありがとうございます。
お父様の語られるお話は、本当にまったく思いがけないことが多いです。
これからもまだ、私たちが想像もしないような新しい内容が出てくるかも知れないと思っています。

haruo : URL

#- 2012.03.13 Tue 12:23

よくわかりました

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