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2013.3.19
本日は「日本沈没」発刊40周年 小松左京による直筆原稿(1,196枚)のデジタル化及び公開について下記のニュースリリースを発表いたしました。
2013年03月19日
株式会社イオ・小松左京事務所
株式会社寿限無
3月19日は「日本沈没」発刊40周年
小松左京による直筆原稿(1,196枚)をデジタル化、5月より公開決定
スマートフォンやタブレット端末で、閲覧が可能に
株式会社イオ・小松左京事務所(所在地:東京都新宿区)と株式会社寿限無(所在地:東京都千代田区)は、今年発刊40周年を迎える小松左京(*1)の代表作「日本沈没」の直筆原稿1,196枚(紛失した29枚を除く全原稿)および、未採用となった草稿、創作メモ、また1995年の阪神淡路大震災の詳細なリポートである「大震災95」の生原稿などをデジタルデータ化し、本年5月より公開します。
直筆原稿には多くの推敲の跡が見られ、また創作メモには作品を執筆する際の様々なアイデアが書かれていることから、研究者の新たな資料、また創作を目指す方にとっても大きな刺激となることを期待しています。
■デジタル化経緯
小松左京の資料のデジタル化は、図書館向けの電子書籍貸出しシステム(経葉デジタルライブラリ)(*2)の開発を手掛けている株式会社寿限無との間で、小松左京の亡くなる以前から検討されていました。
その第一弾として、秋田県立図書館(*3)が採用した電子書籍・デジタルアーカイブプラットフォームAMLAD(株式会社NTTデータ)(*4)より、本年5月から電子書籍として公開することが決まりました。
小松左京の代表作で今年発刊40周年を迎える「日本沈没」の直筆原稿を中心に、災害がテーマの作品やメモをデジタル化し、電子図書館構想を積極的に進め、この度既に電子書籍の貸出し実績のある秋田県立図書館で公開されることになりました。
■公開内容
■今後の展開
(*2)経葉デジタルライブラリ http://www.keiyou.jp/
(*3)秋田県立図書館ホームページ(電子書籍の閲覧について)
http://www.apl.pref.akita.jp/news/2012/about_ebook.html
(*4)AMLAD(アムラッド)に関して http://www.amlad.jp/
■関連資料 談話
【小松左京遺族談話】
小松の父方の先祖は、南房総の相浜(あいのはま)の網元であったため、江戸時代に元禄の大地震大津波に遭遇し、屋敷ごと波にさらわれる被害を受けました。地面が地上がりしてしまったので網元の仕事も出来なくなってしまったそうです。
また、小松の母は関東大震災を経験しており、そのため小松の家には災害に備える家風がありました。 結婚して間もない頃、小松の父から、元禄の大津波で屋敷とともに流され、再び波にのり奇跡的にもどってきた一部海水で変色していた掛け軸を前に、津波の恐ろしさを教えてもらい、小松の母からは地震に伴う火事の恐ろしさを聞きました。子供たちがまだ小さかった頃は、家には消火のための水を常にバケツ二杯用意し、小松の弟たちが戦争中に使用していた子供用の防災頭巾も寝室近くに備えていました。
小松自身も、幼い頃から父母に災害の恐ろしさを聞いて育ち、また自ら太平洋戦争を経験したために、人災の恐ろしさも身に染みて知っていました。
地殻の大変動で日本が失われてしまう「日本沈没」は、大変恐ろしい物語です。けれど、そこには、小松の家そして日本の様々な家に受け継がれている、災害にあったときどのようにすべきか、どのように苦境を乗り切るかと言った、知恵が込められています。
小松が、その思いを込めた直筆の原稿は、文章を消したり、加えたりといった推敲の跡が多数あり、また万年筆の手書きのため、けっして読みやすいものではありません。けれど、巨大な災害と日本人がそれにどのように立ち向かうかべきか、小松がいかに悩みこだわったかをより強く感じてもらえるのではと思います。
【秋田県立図書館談話】
「市販すること」は困難でも、住民に提供していかなければならない貴重な資料があると思います。
「日本沈没」の生原稿や創作メモは正にこの貴重な資料に当たります。これらを秋田県立図書館が先駆けて紹介できることは、県民にとっても貴重な機会になると考えます。
さらに、小松左京が震災に関して思い抱いていた思いや事実を東北の多くの図書館に紹介できるよう努めていきたいと思います。
■画像資料
「日本沈没」生原稿 P1,205(クライマックス
「日本沈没」創作メモ
保管状態の「日本沈没」直筆原稿
■お問い合わせ
・株式会社寿限無(運用システム提供)
*現在実施している直筆原稿のデジタルライブラリ化作業の取材が可能
東京都千代田区神田神保町2-30 神保町ハウスR04
電話 : 03-3512-2761
FAX : 03-3265-7805
E-mail: info@fms.co.jp
URL : http://www.jugemu-tech.co.jp/
・株式会社イオ・小松左京事務所
*リリースに伴う小松左京関連の画像提供、作品使用の許諾窓口(いずれも無償)
東京都新宿区下落合3-4-18
電話 : 03-5988-9131
FAX : 03-5988-9133
携帯 : 090-1857-5814
E-mail: otobe-j@iocorp.co.jp
URL : http://www.iocorp.co.jp/
ニュースリリースについて
ニュースリリースに掲載されている、サービス内容、サービス・製品の価格、仕様、お問い合わせ先、その他の情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また、ニュースリリースにおける計画、目標などは様々なリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。
本日は「日本沈没」発刊40周年 小松左京による直筆原稿(1,196枚)のデジタル化及び公開について下記のニュースリリースを発表いたしました。
2013年03月19日
株式会社イオ・小松左京事務所
株式会社寿限無
3月19日は「日本沈没」発刊40周年
小松左京による直筆原稿(1,196枚)をデジタル化、5月より公開決定
スマートフォンやタブレット端末で、閲覧が可能に
株式会社イオ・小松左京事務所(所在地:東京都新宿区)と株式会社寿限無(所在地:東京都千代田区)は、今年発刊40周年を迎える小松左京(*1)の代表作「日本沈没」の直筆原稿1,196枚(紛失した29枚を除く全原稿)および、未採用となった草稿、創作メモ、また1995年の阪神淡路大震災の詳細なリポートである「大震災95」の生原稿などをデジタルデータ化し、本年5月より公開します。
直筆原稿には多くの推敲の跡が見られ、また創作メモには作品を執筆する際の様々なアイデアが書かれていることから、研究者の新たな資料、また創作を目指す方にとっても大きな刺激となることを期待しています。
■デジタル化経緯
小松左京の資料のデジタル化は、図書館向けの電子書籍貸出しシステム(経葉デジタルライブラリ)(*2)の開発を手掛けている株式会社寿限無との間で、小松左京の亡くなる以前から検討されていました。
その第一弾として、秋田県立図書館(*3)が採用した電子書籍・デジタルアーカイブプラットフォームAMLAD(株式会社NTTデータ)(*4)より、本年5月から電子書籍として公開することが決まりました。
小松左京の代表作で今年発刊40周年を迎える「日本沈没」の直筆原稿を中心に、災害がテーマの作品やメモをデジタル化し、電子図書館構想を積極的に進め、この度既に電子書籍の貸出し実績のある秋田県立図書館で公開されることになりました。
■公開内容
- 「日本沈没」直筆原稿(1,225枚中、現存している1,196枚)
1973年3月19日発売
発売当時、上下合わせて400万部のベストセラーを記録しました。
また、1973年末に映画化され、1973年と1974年に連続して邦画最多動員数を達成しています。(2006年に再映画化)
- 「日本沈没」創作メモ(9枚)
日本沈没のメカニズムを図解し検討しているもの。 実際には採用されなかった、クライマックスにおける田所博士と渡老人の会話が描かれた幻の草稿など。 - 「大震災95」直筆原稿(360枚)
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災を、その年の4月1日から1年間、毎日新聞上での連載の形で詳細にリポートしたもの。(被災地を巡り、多くの関係者にインタビューを行っています)
■今後の展開
- 今回のデジタル化に合わせて「自然・災害・人間」をテーマとし、直筆原稿や創作メモ、関連資料の「現物」とデジタルデータを連動させたインタラクティブな展示を企画中です。
- 新たな復興ビジョンのヒントとなることを願い、子供のために作られ、半世紀近く愛され続ける「空中都市008」関連の資料展示も予定しています。
- 上述の展示を東日本大震災被災各県でも展開できないか、各県の図書館関係者と調整中です。
- その他の小松左京の作品資料は、小説、エッセー、日本万国博覧会(大阪万博)などのイベントといったテーマごとにデジタル化を行い、随時公開する予定です。
(*2)経葉デジタルライブラリ http://www.keiyou.jp/
(*3)秋田県立図書館ホームページ(電子書籍の閲覧について)
http://www.apl.pref.akita.jp/news/2012/about_ebook.html
(*4)AMLAD(アムラッド)に関して http://www.amlad.jp/
■関連資料 談話
【小松左京遺族談話】
小松の父方の先祖は、南房総の相浜(あいのはま)の網元であったため、江戸時代に元禄の大地震大津波に遭遇し、屋敷ごと波にさらわれる被害を受けました。地面が地上がりしてしまったので網元の仕事も出来なくなってしまったそうです。
また、小松の母は関東大震災を経験しており、そのため小松の家には災害に備える家風がありました。 結婚して間もない頃、小松の父から、元禄の大津波で屋敷とともに流され、再び波にのり奇跡的にもどってきた一部海水で変色していた掛け軸を前に、津波の恐ろしさを教えてもらい、小松の母からは地震に伴う火事の恐ろしさを聞きました。子供たちがまだ小さかった頃は、家には消火のための水を常にバケツ二杯用意し、小松の弟たちが戦争中に使用していた子供用の防災頭巾も寝室近くに備えていました。
小松自身も、幼い頃から父母に災害の恐ろしさを聞いて育ち、また自ら太平洋戦争を経験したために、人災の恐ろしさも身に染みて知っていました。
地殻の大変動で日本が失われてしまう「日本沈没」は、大変恐ろしい物語です。けれど、そこには、小松の家そして日本の様々な家に受け継がれている、災害にあったときどのようにすべきか、どのように苦境を乗り切るかと言った、知恵が込められています。
小松が、その思いを込めた直筆の原稿は、文章を消したり、加えたりといった推敲の跡が多数あり、また万年筆の手書きのため、けっして読みやすいものではありません。けれど、巨大な災害と日本人がそれにどのように立ち向かうかべきか、小松がいかに悩みこだわったかをより強く感じてもらえるのではと思います。
【秋田県立図書館談話】
「市販すること」は困難でも、住民に提供していかなければならない貴重な資料があると思います。
「日本沈没」の生原稿や創作メモは正にこの貴重な資料に当たります。これらを秋田県立図書館が先駆けて紹介できることは、県民にとっても貴重な機会になると考えます。
さらに、小松左京が震災に関して思い抱いていた思いや事実を東北の多くの図書館に紹介できるよう努めていきたいと思います。
■画像資料
「日本沈没」生原稿 P1,205(クライマックス
「日本沈没」創作メモ
保管状態の「日本沈没」直筆原稿
■お問い合わせ
・株式会社寿限無(運用システム提供)
*現在実施している直筆原稿のデジタルライブラリ化作業の取材が可能
東京都千代田区神田神保町2-30 神保町ハウスR04
電話 : 03-3512-2761
FAX : 03-3265-7805
E-mail: info@fms.co.jp
URL : http://www.jugemu-tech.co.jp/
・株式会社イオ・小松左京事務所
*リリースに伴う小松左京関連の画像提供、作品使用の許諾窓口(いずれも無償)
東京都新宿区下落合3-4-18
電話 : 03-5988-9131
FAX : 03-5988-9133
携帯 : 090-1857-5814
E-mail: otobe-j@iocorp.co.jp
URL : http://www.iocorp.co.jp/
ニュースリリースについて
ニュースリリースに掲載されている、サービス内容、サービス・製品の価格、仕様、お問い合わせ先、その他の情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また、ニュースリリースにおける計画、目標などは様々なリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。