10年前の3月20日、アメリカはイラクへの先制攻撃を開始。
当時のフセイン政権が大量破壊兵器の開発を進めているという理由からでした。
アメリカ軍はわずか3週間で首都バグダッドを制圧。
アメリカ ブッシュ大統領(当時)
「イラクでの大規模な戦闘は終わった。
アメリカと同盟国は勝利した。」
しかし、大量破壊兵器は見つからず、アメリカの威信は失墜。
さらにアメリカが主導する占領統治に反発する武装勢力の活動によって、治安は急速に悪化します。
泥沼化した戦争でアメリカ兵4,400人以上、イラク人12万人が命を落としました。
今、イラクでは少しずつ復興が進んでいます。
石油生産が回復するにつれ、人々の消費意欲も高まり、各国企業の進出も進んでいます。
一方で、戦闘やテロの犠牲になった人たちの悲しみは今も癒えぬままです。
「(アメリカは)私の家族を殺して人々を分裂させ、多くの人を苦しめました。」
開戦から10年。
イラクとアメリカの今を見つめます。
傍田
「イラク戦争の開戦から、まもなく10年を迎えます。
今日(18日)と明日(19日)の特集は、シリーズでお伝えする『イラク戦争開戦から10年』。
1日目の今日は、戦争がイラクとアメリカに何をもたらしたのかに焦点を当てます。」
鎌倉
「まずは、イラクの復興の現状と戦争で肉親を失った遺族がこの10年をどう生きてきたのか。
イラクからのリポートです。」