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【サッカー】ザック日本 ドーハで初練習 チーム一丸でW杯決める2013年3月19日 紙面から
【ドーハ松岡祐司】日本代表は18日、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選B組第6戦のアウェー・ヨルダン戦(26日・アンマン)に向け、ドーハで事前合宿をスタートさせた。FW本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=、DF長友佑都(26)=インテル・ミラノ=の2枚看板を故障で欠く中、2戦連続得点中のFW岡崎慎司(26)=シュツットガルト=と、トップ下候補のFW香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=はW杯切符獲得へ「チーム一丸」で共鳴し合った。 チームは18日夕(日本時間18日深夜)、当地で初練習を実施した。 「飛車角落ち」の非常事態であっても、決して窮地ではない。本田、長友が不在。ドイツでの試合から一夜明けて合流した盟友の岡崎は、「影響はあるとは思うけど…」と言うと、一呼吸置いてから問わず語りでこう続けた。 「誰かがいなくなれば、誰かが『活躍してやる』とモチベーションが上がる。みんなのモチベーションは絶対に高いと思う。新たに誰かが出てきて、新たに刺激し合うのが代表チームだから」 2人に頼り、すがってきたつもりは毛頭ない。ともに修羅場をかいくぐってきた男たちであり、危機感を背負いながら高い志を共有し、追い求めてきた同志である。それこそが進化の「命綱」だった。 3人が集うと、いつも同じような会話になるという。どうすれば「世界」と対等以上に戦えるのか−。そして、行き着く先は、それぞれが「個の力」を上げることだった。岡崎は以前、こう語っていたことがある。 「あの2人の向上心から刺激を受けないわけがない」 もっとも、マンUでプレーする香川にとっても心境は同じ。攻撃のキーマンは「出られない人(本田、長友)の分も、チーム一丸となってやる」と言い、本田が主戦場とするトップ下でのプレーに関しても「監督が決めること。与えられたところで、自分のやれることをやりたい」と静かに言葉を紡いだ。W杯切符を懸けた大一番で若さは力みを呼び込むが、経験の蓄積は無心を生む。代表では存在感を十分に発揮しているとは言えない分、攻守の両輪不在は香川の価値を披露する「好機」になるはずだ。 ニッポンは強くなっているのか? 本田、長友を欠くアンマンの夜。岡崎と香川がまばゆい光を放ったとき、2枚看板不在という「死角」は消え、W杯へ臨む「資格」を手に入れる。 (松岡祐司) PR情報
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