フグのヒーローは子育て父母の味方 下関の団体、活動奔走
2013年3月15日(金)掲載
必殺技のパンチを繰り出す「海峡戦士タイガーフーク」
下関市特産のトラフグをモチーフにしたご当地ヒーロー「海峡戦士タイガーフーク」が誕生した。市内の子育て支援団体「KIDSステーション下関」が考案。プロジェクトを担当する同市向洋町の会社員、井上大次郎さん(38)は「このヒーローを通じて、子どもたちに大切なメッセージを伝えたい」と意気込んでいる。
井上さんは2年前に同団体を立ち上げ、キャンプや芋掘りなど多彩な活動を行っていたが、「もっと子どもたちに夢を与える活動がしたい」と、ヒーロー制作を思い立った。約1年半の構想期間を経て「ふくの日」の2月9日に誕生した。
関門海峡を彩る海の青色を基調に、頭や背中、腕、脚にフグのひれを付け、ベルトのバックルはフグの顔をイメージ。デザインやキャラクターは井上さんが考え、制作は岩国市のご当地ヒーロー「ハクジャオー」の制作者に依頼した。
タイガーフークは、海峡の平和を乱す悪の組織「ジャーク」と戦っており、必殺技は「トルネードキック」と「アクアパンチ」。これまでに「ふくの日まつり」など市内外のイベントに参加して写真撮影会や握手会などを行った。
今後は命の尊さ、食べ物やお金の大切さなどをテーマにした子ども向けのショーを展開する。現在は「いじめ」をテーマにしたストーリーを作成中の井上さんは「大切なことを子どもたちに伝えたい」と強調。さらに「タイガーフークが県内外に下関をPRすることで、地元の活性化にもつながれば」と抱負を語る。
KIDSステーション下関の代表を務める妻の恵美さん(36)は「多くの子どもたちにいろんな楽しみを与えてほしい」と期待しており、3人の息子は最初のファンに。三男(2)は「強くてかっこいいから大好き」とすでに夢中になっている。
テーマソング、ロゴ、カードの制作などはプロジェクトに賛同したボランティアが行っているが、当面の悩みは人手不足。井上さんは「出演、裏方、広報、何でもいいから手伝ってほしい。皆さんの手でご当地ヒーローを育てよう」とメンバーを募集している。
17日には北九州市の門司港で開かれる「トロッコVSチャレンジャー」に参加する。問い合わせはKIDSステーション下関の井上代表(TEL090・1334・1912)へ。
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