日本経済新聞

3月19日(火曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

速報 > 社会 > 記事

気候変動に適応、セミ進化 13年・17年周期で発生

2013/3/19 4:00
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 一定の間隔で大発生するセミは、寒冷期や温暖期など地球の気候変動に適応することで、発生周期が13年と17年の2つのタイプに進化したとみられることを京都大や静岡大のチームが解明し、18日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 米国東部に生息する周期ゼミの遺伝子解析で分かった。チームは、生物が気候変動にどう対応していくかの手掛かりになるとしている。

 周期ゼミは、ふ化後に土中に潜って成長し、地上に出て成虫となる。地中で13年を過ごすタイプと17年のタイプがおり、その数と1以外では割り切れない素数にちなみ、素数ゼミとも呼ばれる。

 チームは、1978年から30年間で収集された周期ゼミの遺伝子を解析した。

 すると、13年ゼミに最初に分化したのは、約50万年前の温暖な気候の間氷期とみられることが判明。13年と17年に分化したのは、最後の氷河期のピークだった約2万年前以降と推定された。

 昆虫は気温が下がると成長が遅くなり、種の存続が難しくなるため、チームは、セミが氷河期に直面した際、成長期間を17年に延ばす進化により、適応したとみている。

 現在は米東部の中で、17年ゼミが主に北部、13年ゼミが主に南部に生息していることから、17年ゼミは寒冷な気候に適応したとみられる。

 曽田貞滋京大教授は「成長期間が延びたり短くなったりするのを繰り返し、2つのタイプが残ったとみられる」とした。〔共同〕

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

米科学アカデミー紀要

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



主な市場指標

日経平均(円) 12,220.63 -340.32 18日 大引
NYダウ(ドル) 14,452.06 -62.05 18日 16:35
英FTSE100 6,457.92 -31.73 18日 16:35
ドル/円 95.33 - .36 +0.58円安 19日 8:24
ユーロ/円 123.38 - .40 +0.94円安 19日 8:24
長期金利(%) 0.585 -0.030 18日 15:03
NY原油(ドル) 93.74 +0.29 18日 終値
ニッポン金融力会議

東北復興福島原発ブログ写真特集東北復興特集

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

[PR]

【PR】

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について