一定の間隔で大発生するセミは、寒冷期や温暖期など地球の気候変動に適応することで、発生周期が13年と17年の2つのタイプに進化したとみられることを京都大や静岡大のチームが解明し、18日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
米国東部に生息する周期ゼミの遺伝子解析で分かった。チームは、生物が気候変動にどう対応していくかの手掛かりになるとしている。
周期ゼミは、ふ化後に土中に潜って成長し、地上に出て成虫となる。地中で13年を過ごすタイプと17年のタイプがおり、その数と1以外では割り切れない素数にちなみ、素数ゼミとも呼ばれる。
チームは、1978年から30年間で収集された周期ゼミの遺伝子を解析した。
すると、13年ゼミに最初に分化したのは、約50万年前の温暖な気候の間氷期とみられることが判明。13年と17年に分化したのは、最後の氷河期のピークだった約2万年前以降と推定された。
昆虫は気温が下がると成長が遅くなり、種の存続が難しくなるため、チームは、セミが氷河期に直面した際、成長期間を17年に延ばす進化により、適応したとみている。
現在は米東部の中で、17年ゼミが主に北部、13年ゼミが主に南部に生息していることから、17年ゼミは寒冷な気候に適応したとみられる。
曽田貞滋京大教授は「成長期間が延びたり短くなったりするのを繰り返し、2つのタイプが残ったとみられる」とした。〔共同〕
米科学アカデミー紀要
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