オルタナ編集長、森さんのコラムが面白いです。
日本を覆う「NDS症候群」
その懇親会で、こんな会話があった。何か新しいことをやろうとしても、「何かあったら誰が責任を取るんだ?」という一言で頓挫してしまうと。
これは、いま日本の閉塞感を醸し出している悪い病気だろう。これを「NDS症候群」と名付けたい。すなわち「N=何かあったら D=だれが S=責任を取るんだ?」。
この一言で、多くのアイデア、ビジネスプラン、イノベーション、進取の気質、希望が闇に葬り去られたに違いない。
あるあるですねー。もう日本で働くビジネスパーソンなら、100%頷いてしまう病気です。
最近だとパナソニックのエアコン騒動思い出しますね。やや複雑な問題ですが、これも結局「もし誰もいない室内で火事が起きたら、誰が責任を取るんだ!」的な文化の産物だと思います。
言わずもがな、「NDS症候群」が蔓延している職場は、変化の波を乗り越えることができないでしょう。ババ抜きのババを抜かないよう、責任を取るのを恐れた結果、自分が立っている地盤が沈下してそれどころじゃなくなる、なんて滑稽な姿を想像します。
「許可を願うより、許しを請え」
「何かあったらだれが責任を取るんだ?」なんてことを言ってたら、何も新しいことはできません。その点、ブラジルの異色の大企業、セムコの経営にはヒントがたっぷりです。
直感力を重視。人間は直感にもとづいて行動することをもっと奨励されるべき。まずはやってみて、失敗すれば謝ればよい。
セムコには「許可を願うより、許しを請え」というモットーがある。直感に従って行動することを許可されないかぎり、誰もマニュアルを超えて考えようとしない。
挑戦なんてものは、とりあえずやってしまって、何かあったら後から謝ればよいのです。十中八九、問題は起こりませんしね。
MOY、GIY、OAT…
NDSの語呂を踏襲すると、色々な用語を生み出すことができそうですね。change.orgの絵美さんの投稿には、「MOY(M=まず、O=おれが Y=やる)精神」「GIY(こちゃごちゃ 言わずに やっちまいな!)」なんて略語が紹介されています。
ぼくが素敵だなと思うのは、
・OAT(O=おれが A=謝っとくから T=突き抜けろ!)
・SSK(S=失敗 S=してから K=考えろ!)
・OOM(O=おれは O=おまえの M=味方だ!)
なんて標語でしょうか。いまいち語呂がよくない…。「NDS症候群」はホントにありそうでうまいですね。流石編集長。
みなさんも良い略語があれば、ポジティブ、ネガティブ問わず、ぜひコメント欄に書き込んでみてください。