「ケロリン」の広告入り湯桶を販売している有限会社、睦和商事(東京都文京区)が2度目の資金ショートを起こし、経営破綻したことが18日、分かった。有限会社としての設立は1966年8月、資本金は300万円。ピーク時の97年6月期には年商約1億3000万円をあげていたが、銭湯の減少により、営業不振に。2012年6月期年商は約4200万円に落ち込み、今年1月末までに事業を停止していた。14日に再度の資金ショートが起きた。
「ケロリン」は、医薬品メーカー「内外薬品」が販売する解熱鎮痛薬。委託を受けた睦和商事が1963年から湯桶の展開を始めたという。ケロリン桶は、コミック、アニメ、映画と大ヒットした「テルマエ・ロマエ」でも、小道具として使われた。
(紙面から)