概要
【ほんのり鶯色の和服を身に纏い、軽くウェーブのかかった黒い長髪の、身長は160弱くらいと思しき少女】
【何より目立つのは、彼女の『両眼』を覆う、目隠しの包帯だろうか】
【或いは、傍らの、高さ2メートルはある「点滴スタンド」だろうか】
【デジタル的な「74」という数字を印された点滴パックから出る点滴チューブは、彼女の左腕に繋がっているようだ】
櫻の国で古くから伝わる〝戦場の闇医者〟の血筋『千日紅家』の出身。
由緒正しい家系だが、闇に生きる者達の宿命として、世間的にはほぼ無名。
ご多分に漏れず、ひゆ自身も医者であるが、彼女は既に〝勘当〟されている。
世間で目立つことをよしとしない千日紅家は、ひゆの掲げる『世界を治す』という目標を、許すことが出来なかったらしい、とひゆは語る。
また『生まれつき〝盲目〟で両目を包帯で覆っているのに、何故か〝周囲が見えている〟』なる、ひゆの不可思議な体質も不気味がられて疎まれていたとか。
一途で、困っている人は見捨てておけない心優しい少女だが、異様に腰が低く、非常に気弱。
「ごめんなさい」「すみません」などの〝謝罪〟が口癖であると言っても過言ではないほど。
しかしながら軍医であるという矜恃からか、度胸は一人前以上で、戦火に飛び込むことも厭わない。
また「世界を治すための犠牲は仕方ないこと」として、決して争いを肯定するわけでないにしても、相応の割り切りをしている模様。
なお一見して分かるとおりの『虚弱体質』。「頭だけ良く生まれた」とは本人の言。
見ていて色々心配になるほどだが、本人曰く『軍医が丸腰ではつとまらない』らしく、戦闘力にはそれなりの自信を見せている。
何にしても、点滴スタンドを持ち歩いてでも方々へ外出する辺り、彼女も中々隅に置けないしたたかさである。
さて、『世界を治す』――そんな高潔な目標を抱く彼女が、どういったいきさつで、カノッサ機関などという組織に身を寄せているのか。
それは、まだ、ひゆ本人のみぞ知る。
近況
櫻の国にて、周防海湾海戦に襲撃側として出現。
地味ながらも確実に
ウェル子、
エルフェスの足止めをし、苦しめた。
更に自身の身を顧みず、
幸徳井佳乃の
荒覇吐播磨への攻撃を妨害するなど、憎い立ち回りを見せた。
その後、ウェル子によって気絶させられるも、〝演技〟だったのか、撤退時には復活し、播磨と
不破雷道を回収した。
能力
「点滴チューブ」を操り、それに「電流」を纏わせる、といった技を披露していた。
また『盲目なのに見えている』のも「能力かもしれない」と、本人は語っていた(これに関しては、本人も理解できていないとか)。
〝千日紅流医術〟や〝千日紅流呪術〟など、能力なのか技術なのか判然としない技能を多数会得しており、彼女のポテンシャルには謎が多い。
何にしても、油断ならない素質を秘めている可能性が高いと見ておくべきだろう。
戦闘
虚弱体質ゆえに飛んだり跳ねたりするのが苦手なので、能力に頼るのが基本。
ただし戦闘している場面が少ないため、それ以上のことはほとんど分かっていない。