井上
「震災から間もなく2年。
今週、『“忘れまい”あの時を』というテーマでシリーズをお届けしてきます。
今日(5日)は東京電力福島第一原発の今です。」
大越
「私の隣に映っているのが、今から10時間ほど前の私の姿です。
今日、東京電力福島第一原発の内部を取材してきました。
2時間という取材時間だったのですが、防護服とマスクの圧迫感、そして放射線量への緊張感でかなりの疲労を覚えました。
現場の今をこの目に焼き付けてエネルギーを始めとする日本のこれからを考えていきたいというのが取材の動機です。
取材を通して見えたもの、それはそれでも状況は改善されつつあるということ。
しかし、この懸命な戦いはこれから30年や40年という廃炉に向けたとてつもなく長い戦いの入り口にすぎないという現実でした。」
福島第一原発へと向かう道。
大越キャスターがまず目にしたのは…。
大越
「大型店舗などが見えていますが、人影が全くありません。
これが事故2年後の現実。」
原発の敷地内に入ると、事故対応の拠点となっている免震重要棟に通されました。
大越
「こちらが装備の一式。
これを身に付けて現場に向かうことになります。」
求められたのは何重もの厳重な装備。
大越
「綿の手袋とゴムの手袋、あわせて3枚。」
マスクも顔にきちんと合っているか入念にチェックされます。
大越
「大変な労力、大変な重装備です。
ようやく現場に行ける。」
このあと、現場で見えてきたのは廃炉に向けたとてつもなく長い戦いの一端でした。
核心:逃げられない現実