USA

「内戦状態」に突入した米国の女性たち

頑張らないから報われない、と言われても・・・

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現在の米国で最も影響力のある女性の1人とされるSNS大手フェイスブックの幹部、シェリル・サンドバーグ(43歳)がバッシングを受けている。

 今月発売された彼女の著書『Lean In』は、発売前から論争を巻き起こしていた。本のタイトルの意味は、「もっと身を乗り出して」「もっと厚かましく」「もっと割り込んで」というような訳になるだろうか。女性に対して、遠慮せずにもっと貪欲に出世を望めというのが主要メッセージの1つだ。

 企業のトップにいまだに女性が少ないのは、女性自身が高望みをしないように自身を制したり、まだ結婚もしていないうちから将来の家族設計を考えて出世を望まない傾向があるからだ、と述べている。

 彼女の言わんとしていることをよく理解せず、一部だけ要約して読んだ女性たちは激高した。「女性の社会進出が進まないのは我々のせいだというのか」「これ以上努力できないほど頑張っているのに、努力が足りないような言い方はどうか」などの感情論が全米に巻き起こった。

 サンドバーグをバッシングしているのは米国の女性たちである。男性たちは怯えたような顔つきで口を一文字に結んで沈黙している。ここで何か間違えたことを言ったら、大変なことになると分かっているからだ。

 米国で著名なキャリアウーマンがバッシングの嵐に見舞われるのは、この1年で3人目である。論争の共通テーマは女性の社会進出だった。

 こと女性問題に関すると、米国は女の内戦状態に突入した感がある。一体なにが彼女たちをそこまで逆上させるのだろうか。そこには、米国人女性たちの厳しい現実が背景にある。

「我々の代弁者のように振る舞うのが許せない」

 まず、この1年バッシングを受けた女性3人を紹介しよう。前述したサンドバーグは、ハーバード大学を卒業し、同大学でMBAを取得している。大手コンサルタント会社を経て、当時財務長官だったローレンス・サマーズの元で働き、その後グーグルに転職。会社の急成長に大きく貢献した。その後はフェイスブックにCOO(最高執行責任者)として迎えられ、同社の成長を支える中心人物となった。

 年収はおよそ30億円。夫は会社経営者で、小さな子供が2人いる。彼女がバッシングを受けた理由は、女性に「もっと野心を持て」と書いた本が理由だった。

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