14日、中国共産党の全国人民代表大会は、11月に共産党総書記および中央軍事委員長に就任した習近平氏を、国家主席に選出した。また副主席に李源潮氏、首相に李克強氏が選出された。
海外紙が伝える新政権の姿勢は、どのようなものであろうか?
【出来レースの投票】
習近平新主席は賛成2952、反対1、棄権3の大差で承認された。習氏の主席就任は既定事項であり、各紙は、付和雷同的な全国人民代表大会において、票決は形式的なものに過ぎないと解説する。一見不可解な1票だけの反対については、ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、選出の透明性をアピールする意図とみられ、最近では一般的な現象だという。
【反汚職】
フィナンシャル・タイムズ紙は、習近平氏が反汚職を特に重要視していると報じた。しかし、公務員の資産公開を行うべきだとの訴えは却下され続けており、法改正を行うにも10年以上は掛かると予測されている。さらに政府以上に民間こそ、かつてないほど汚職が蔓延した状態にあるという。同紙は、外資企業であるダイムラー社においてさえ、取引先どころか製造ラインの下級従業員までもが新年に現金を要求し、応じなければ「製品に欠陥が見つかる」と脅迫してくるという現状を伝えた。
【聞く耳ある専制君主】
ニューヨーク・タイムズ紙は、習近平氏は西洋式の民主化を否定し、役人や軍に絶対忠誠を求めつつ、一方では公害問題などについては前任の胡錦濤氏とは対照的に、国民の不満に敏感に対応する姿勢を示していると報じた。専門家は「啓蒙絶対君主のアイデアに魅了されたのだと思います」と評している。しかし専門家によれば、最終的には根本的な改革なくして腐敗根絶は不可能だという。同紙は、自らも縁故的なシステムによって権力を得た指導部が、その旧体制を打破するのは難しいだろうとの論調である。別の専門家は「彼らが国家発展改革委員会の権力を減らし始めたというなら、その時は本気だと考えられるでしょう」と語った。
【党内派閥への配慮】
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、11月に常任委員になれなかった李源潮氏を副主席に登用したのは、彼が以前江蘇省で改革実験を行った経験があるからではなく、派閥争いの敗者である団派(胡錦濤派。習近平氏の属する上海派とはライバル)に一定の配慮を示し、亀裂を埋めようとしたためだと解説した。同紙は、「比較的堪能な英語を話し」「国外で良い評判を持っている」李源潮氏の主な仕事は要人との会見になるだろうと、冷ややかとも取れる評価をしている。
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