中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

藍 無の境地 10勝王手!

2013年3月18日 紙面から

◇RRドネリー・ ファウンダーズC<第3日>

▽16日、米アリゾナ州フェニックス、ワイルドファイアGC(6583ヤード、パー72)▽晴れのち曇り、気温28度、中風▽賞金総額150万ドル、優勝22万5000ドル▽73選手

 【フェニックス(米アリゾナ州)テッド・ムース】2位で決勝ラウンドに進んだ宮里藍(27)=サントリー=が、この日も安定したゴルフを披露。5バーディー、ノーボギーの67で回り、通算19アンダーの197で再び首位を奪取、2位のステーシー・ルイス(米国)、李知映(韓国)に4打差をつけ、通算10勝目となる優勝に王手をかけた。有村智恵(25)=日本ヒューレット・パッカード=は通算4アンダーの53位タイだった。

 力強いガッツポーズに、優勝への自信がみなぎった。藍の最終18番。この日初めてグリーンを外したが、4メートルのパーパットをしっかり沈めノーボギーでホールアウト、拳を握り締めた。「ショット、パットともに今日も安定していた。大きなミスはほとんどなかったので、良い上がりだと思う」。万全の第3日を振り返った。

 首位も好調も超越した“ゾーン”に突入している。最終ホールを前にキャディーのミック・シーボーンが「今日は17個グリーンをとらえている」と指摘したが「それまで全然分からなかった。思い返してもどういうプレーだったか分からない。その瞬間に集中できていた、すごく良い精神状態だった」と、無の境地に。同組だったステーシーとのラウンドも「一緒に回っていて楽しかった」と振り返るほどの精神状態だった。

 米女子プロゴルフ協会(LPGA)を創設した13人にちなみ「ファウンダーズ」と銘打たれているこの大会。その1人、シャリー・スポークスとは昨年のプロアマでラウンドし、今回も藍のプレーを見守ってくれている。「彼女たちがLPGAを創設してくれなかったら今の私はいなかった。18番で待っているのを見ると、ちょっと泣けてくる」と先人への感謝も忘れない。そのスポークスから「すごく良いパットだった」と褒められたことも自信につながっている。

 いよいよ最終日。「1回最終組をやって、明日のイメージはできている。自分らしくできれば大丈夫」と優勝へ自信を見せる。節目の10勝目へ、今の藍に隙は見当たらない。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ