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【大リーグ】

松坂、“仕切り直し”登板で3イニング1失点 ブルワーズ傘下マイナー戦で

2013年3月18日 紙面から

 インディアンスの松坂大輔投手(32)は16日、アリゾナ州グッドイヤーでのブルワーズ傘下3Aマイナーチームとの練習試合に先発、3イニングを4安打1失点に抑えた。11日のエンゼルス戦で右ふくらはぎにけいれんを起こし、1イニングだけで緊急降板して以来の実戦で、患部の状態を確かめる意味合いが強い調整登板だったが、球団公式サイトによると、「問題なく投げられた。前回登板を除けば、ここまで順調に来ている」とひとまず安心といった様子だった。

 球数55のうち、1回だけで27球を投げるなど立ち上がりこそ不安定な面も見られたが、2〜3回は左打者7人を並べた打線に対し、貫禄の投球。5三振も奪い、「試合の中でいい調整ができた。全球種とも思ったところにいっていた」などと手応えすら感じているようだった。

 ただ、直球の球速は相変わらず平均88〜89マイル(約142〜143キロ)。球威十分とはいえず、スライダーを多投するなど“かわす投球”が目立ち、先発5番手の座を左腕カズミアーらと争う立場としてはアピール不足。フランコナ監督も「彼はまだ(最長で)3イニングしか投げていない。もう少し長く投げてみないと何とも言えない」と評価を先送りした。

 この日は同じく先発5番手を狙う右腕カルロス・カラスコ(25)がジャイアンツ戦で5イニングを2安打1失点、5奪三振と好投。松坂の“出遅れ”は明らかで、巻き返しは容易ではない。

 

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