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【大リーグ】

尚成、“追試”合格で先発ローテ入り!? 2度目のテストで4イニングを1失点

2013年3月18日 紙面から

◇オープン戦 カブス8−3ロイヤルズ

ロイヤルズ戦に先発、4回を投げ5安打1失点で勝利投手となったカブスの高橋=メサで(撮影者・社英夫)

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 尚成、先発ローテ入りに半歩前進−。カブスの高橋尚成投手(37)は16日(日本時間17日)、米アリゾナ州メサでロイヤルズとのオープン戦に今春2度目の先発。4イニングを投げて1本塁打を浴びたものの5安打1失点で勝利投手となった。3年ぶりに先発した前回登板(6日のレンジャーズ戦)では3イニング3失点と打ち込まれたが、中9日での“追試”に合格。カ軍の先発左腕はトラビス・ウッド(26)だけというチーム事情もあり、開幕メジャー、先発ローテ入りの可能性もわずかながら膨らんだ。

 少ないチャンスをうまく生かした。チームが2つに分かれて試合をする日で先発要員がいなかったという特殊事情とはいえ、中9日で巡ってきた先発機会に高橋が好投した。共同電などによると、左腕は「3年ぶりに4回も投げて、自分の試合をつくったという達成感はある」。4イニング以上を投げたのはメッツ在籍時の2010年7月31日以来、959日ぶりだったが役割を果たし、したたる汗に充実感をにじませた。

 「らしさ」を発揮したマウンドだった。1回は1死から左前打、2回は無死から四球、3回は先頭打者に二塁打を浴びた。だが、走者を背負ってからがベテランの腕の見せどころ。低めへの制球を心掛け、後続を「自分の持ち味」とする内野ゴロに仕留めて無失点。4回はムスタカスに被弾して「いい球と悪い球がはっきりしていた」と反省もしたが、失点をこの一発だけにとどめた。

 今オープン戦で初の先発だった6日のレンジャーズ戦では3イニング3失点。直球を打ち返され、本人も「話にならない」と首を振るなどメジャー昇格に暗雲が漂った。だがチームは右腕ガーザが開幕に間に合わないなど故障者続出で、先発ローテの左腕は現時点で昨季6勝13敗のウッドだけ。苦しい台所事情の中、先発を中心に巨人で79勝、メッツでも2010年に10勝を挙げた高橋にカブス首脳陣が“追試”を施すのは自然の流れだった。

 その期待に見事に応えた高橋は「(今後は)自分のパフォーマンスが一定になるようにしっかり調整したい。(メジャー枠に)残れるように自分がどうしなくちゃいけないというのを、いろいろ考えながらやっていきたい」。確かな手応えをつかんだ26球。“生き残り”への道はなお険しいが、アピールを続け、開幕時に先発ローテに割って入る。

 

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