フィギュアスケートの世界選手権は16日(日本時間17日)、カナダ・ロンドンのバドワイザー・ガーデンで行われ、女子ショートプログラム(SP)6位と出遅れた浅田真央(22=中京大)はフリーで134・37点とし、合計196・47点の3位となり、銅メダルを獲得した。
SP首位に立ったバンクーバー冬季五輪金メダリストのキム・ヨナ(22=韓国)がフリー「レ・ミゼラブル」を完璧に演じ切り、148・34点とフリーでもトップの点数を叩き出し、合計218・31点で、2年ぶりの出場で圧巻の優勝を飾った。キム・ヨナが世界の頂点に立つのは4年ぶり。
トリプルアクセルが両足着氷、続く3回転フリップ―3回転ループのコンビネーションは2本目が飛べないという冒頭にミスが続いた浅田。その後はまとめて最後までフリー「白鳥の湖」を伸び伸びと滑り切ったが、SPを終えた時点で首位との差が7・87点と大差をつけられ、逆転優勝には完璧な演技が求められただけに、悔しい演技となった。
SP3位の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)は細かいミスはあったものの、無難にまとめ上げ、フリーで自己最高の123・09点を出し、合計189・73点で4位に入った。SP7位の鈴木明子(27=邦和スポーツランド)はコンビネーションジャンプで転倒するなど、ジャンプでミスが出て、フリーは103・42点と得点は伸びず。合計で164・59点となり、12位に順位を下げた。
日本は浅田、村上の合計順位が「7」となり、14年のソチ五輪の国別出場枠で最大の3枠を獲得した。