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【グラニュース】


グラ応援番組が消える

2013年3月18日 紙面から

グランパスTVの最終収録で楢崎(右)に感謝を述べるSKE木本=トヨタスポーツセンターで(宮崎厚志撮影)

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 名古屋グランパスの応援番組が、クラブ史上初めてゼロになる。CBCで放送されていた「グランパスTVプラス」が、4月の番組改編により3月31日の放送をもって最終回となることが判明。1994年3月から丸19年間続いた同番組の終了で、民放によるグランパスの単独応援番組が消滅する。時代の流れもあるとはいえ、観客数減少に悩むクラブはあらためて露出増への努力を問われることとなった。

 最盛期には中京圏の民放5局すべてで放送されていたグランパスの応援番組が、ついにゼロになる。丸19年の歴史を持ち、関係者の間では「最後のとりで」と言われていたグランパスTVプラスが3月いっぱいで終了することが決定。4月から開始する午後のワイド番組や夕方の報道番組のなかでのスポーツコーナーを充実させるためで、同番組の仲プロデューサーは「昨年の成績や集客とは関係ない」と説明した。

 同番組は深夜0時55分から15分間の放送で、視聴率は同時間帯では標準的な2%前後。それでも真摯(しんし)な番組作りから根強い支持を得ていた。昨年からはグランパスファンの地元アイドル・SKE48の木本花音を起用するなど、新たなファン獲得にも尽力していた。12日に最終収録に臨んだ木本は「私は人見知りで積極的なタイプじゃなかったけど、たくさんのことを学ばせてもらいました。初めて楢崎選手にインタビューしたときは顔が笑えていないほど緊張しましたが、選手のみなさんにすごく優しくしてもらえました」と感慨深く振り返った。

 クラブの広報担当者は「ワイド化の流れのなか、単独応援番組を維持するのは難しい。グランパスというコンテンツの魅力を上げ、形にこだわらず露出を増やす努力を続けていきたい」とコメント。ただ、他のほとんどのJ1クラブには応援番組が存続しており、一概に時代の流れで済ませるわけにはいかない。GK楢崎は「残念です」と話し、MF小川も「大人の事情もあるだろうけど、僕らにとっては向かい風」と神妙に受け止めた。

 同番組は最終回まで終了を告知せず、通常通りの内容を続ける。「新シーズンが始まって1カ月で終了するのは心苦しいが、ファンが今見たいものを取り上げるという番組作りの姿勢を最後まで貫きたい」と仲プロデューサー。残り2回の放送を、惜しみながら見守るしかない。

 (宮崎厚志)

 

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