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超音波スケーラーとエアースケーラーの比較

 超音波スケーラーとエアースケーラーの基本的なことから私たち職人だから知っているディープなことまでお話し、両者の比較をします。

 

エアースケーラーの基本的なことからです。エアースケーラーが主に使用されるのは、現在も歯肉縁上歯石のスケーリングです。超音波スケーラーが、ペリオ、縁下の歯石・歯垢の除去やバイオフィルムの破壊にも同等に大変活躍しているのを考えますと、使用方法が限られていますね。そして、その原理は圧窄空気で発生するエネルギーを回転力に変えて、これをハンドピース内で振動に変換しています。

 

エアースケーラーが主に使用されるのが、現在も歯肉縁上の歯石のスケーリングである理由の一つはその操作方法にあります。パワー設定がダイヤルなどではできず、フットスイッチの踏み込み加減でしなければならないためです。

 

先日、ある先生方の勉強に招かれ、超音波スケーラーや超音波チップのことを話し、その後、懇親会で意見を交わしたりしましたが、その際も、「どうしてもフットスイッチの踏み込み加減でパワーを決めるので、目一杯踏み込むことになってしまう」と仰ってました。当然、目一杯踏み込めばそれだけ、超音波チップが大きな動きをします。

 

エアースケーラーは1秒間に3千回の振動と元々超音波スケーラーの10分の一ですが、この目一杯踏み込むというのはあまりよくありません。もう一つの理由は、エアースケーラー用チップの動きです。先ほど、書きましたがエアースケーラーはエアータービンで駆動させますのでエアースケーラー用チップは回るように動きます。超音波スケーラー用チップの昔の磁歪型(マグネット型)が八の字に動くような感じでまあるく円を画くように動くのと似ています。

 

このため、チップの側面を使うと歯面を叩く動きが入ってしまいます。これがエアーチップの弱点です。先ほどあげた勉強会に衛生士さんも出席されていましたが「エアーチップのほうが超音波チップよりも歯面に傷つける」とも仰ってました。超音波スケーラーはぺリオモードなどでパワーを弱くできますので、その辺がポイントになります。

 

それは実際に歯に触れるチップです。どうしてもまるく動き、目一杯のパワーで駆動させますので、チップをブンブン降りますような感じになります。例えば、先端が0.5ミリで、全体的にスマートな超音波チップをエアースケーラーに取り付けて、目一杯踏み込んで作動させると、一発で先端が飛んでいきます。ですので、エアーチップはふっくらとした形状になってしまい縁下の歯石除去などがしづらくなります。超音波スケーラーがペースメーカーを入れている患者さんに使うのが禁忌なのに対し、エアースケーラーは使えます。

 

超音波スケーラーとエアースケーラーの比較をまとめますと、持ち運びなどを除き、スケーリングのみを考えれば、ほとんどの項目で超音波スケーラーが有利にあると言えます。

 

 超音波スケーラーとエアースケーラー

 


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