FC2ブログ

ありつるひこの所感

思ったこと、思いついたこと、思い出したこと、等などを、とりあえず。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消せます。

Twitterでつぶやく
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

所感の書き方?

ときおり、自分はこのブログのアクセス解析で検索キーワードなどを見るのだが、どうも「所感の書き方」というのが頻繁に目につく。ブログタイトルのせいだろう。
世間の人はそれほど「所感の書き方」に迷っているのか、と疑問に思って検索してみると、どうも仕事上の報告書における「所感」の項目をどう埋めればよいか、という話であるらしい。
自分は一般的な仕事書類における「所感」がどのような期待を担う文書であるのかはよくわからないのだが、一応そういう経緯でこのブログに来られる方もいるようなので、なにかしら資するものを、と思って書いてみる。役に立つかどうかについては、責任は持てないけれど。

さて、とりあえず基本事項として、「所感」という言葉自体の意味が一般的には何であるかを確認しておきたい。
手元にある国語辞典によると、所感とは、心に感じた事柄、感想、思い、ということになる。これを書く、というのは、ある意味でとても簡単であるし、ある意味では捉えどころがなく難しいともいえる。
おそらくこれは、小学校から高校までで課される「読書感想文」と同じような問題を抱えている。以前にもちらと触れたことがあるが、「読書感想文」は、字面から言えば「読書をした感想を書く文」なのだから、おもしろかった、つまらなかった、という「文」を書けば良いはずだ。しかし、それは「感想」ではあっても「感想文」という課題にはふさわしくないと判断される。ここで求められているのは「本を読んであなたが感じたことや思ったことや考えたことを論理的に文として表現しなさい」というものであると考えられる。
所感についても同様で、単に「あなたの思ったことを書きなさい」ということではないわけだ。

では論理的に書く、ということはどういうことか、基本的な部分から確認してみよう。
論理的というのは、論理的な整合性を持った、ということである。
整合性というのは、全体の統一性と不可分のものと考えるべきで、文章作成で簡単な例を出すと、一般的に「物語を書け」と言われて論説文を書いてしまうと、それは論理的におかしい、ということになる。
今回の所感でいえば、「所感」という言葉自体は「感じたこと」「思ったこと」となるが、それがどのような場面で求められているのかを「論理的」に考える必要がある。仕事の報告書であれば、当然仕事に関しての報告書にふさわしい「所感」があるはずだ、ということになる。
ということで、第一に、どのような仕事の、どのような局面の、どのような報告における「所感」なのかをきっちりと定める必要がある。
そして、書くのは自分であるのだから、「自分の立場で感じられること」が内容を第二に規定するものになる。
あとは、「見たり聞いたりしたこと」(事実)と「感じたり思ったりしたこと」(判断)の間をつなぐ論理を考えて書けばよい。

報告書における「所感」欄は、それほど長い文章を書くためのスペースではないと思うので、日常的に数をこなさなければならないのであれば、基本的なパターンをいくつか自分の中で作っておけばよい。
基本的なところで行くと、まず「良い」か「悪い」か。
「良い」の語彙としては「興味深い」「効果が期待できる」「プラスの影響があるだろう」など。
「悪い」の語彙としては「理解できない」「効果は薄い」「マイナス面が多い」など。
実際に見聞きした「事実」について、このような「判断」を合わせ、もっともふさわしいと思われる「理由」を当てはめるとよい。
もちろん、自身の個性的な判断を書くのも良いだろう。というか、こういったテンプレート的なことを書くのは、本人の「無難に空気を読んで合わせる能力」をアピールすることになり、格別に評価を求めるのであれば、もっとしっかりとしたことを考えるべき、ということになる。

それで、はっきりとした「事実」と、おぼろげながらでも「判断」の二者が揃えば、あとはその間に論理的整合性を持たせればよい。「事実」をそのように「判断」した「理由」を考えるのである。

あと、注意しておきたいのは、このような「所感」の書き方における文章の展開には通常二種類ある、ということだろう。一つは、「事実」それ自体をどのように「判断」するのか。もうひとつは、その「事実」を見聞きし体験した自分に関する「判断」である。
製品などについての所感であれば、その判断は基本的にその製品自体に対してのものとなるだろう。けれど研修などに参加した場合の報告書であれば、その研修自体とともに、むしろ重要なのは自分に関する判断ではないか、ということである。
あるいは、状況によってはこれは二重三重に対象を重ねてゆくことになるだろう。
たとえば、自分の場合であれば、塾で生徒に教えていて、一つの授業毎にやはり報告書を書く。そこには「所感」という項目はないが、その報告書に書く内容は、「授業という商品」「指導に使ったテキスト」「生徒自身の状況」「講師としての自身の行動・判断」などであり、それらは互いに関係しつつ、自分の判断をそれぞれについて書かなければらない、というような具合である。

最後に、「何も感じなかった」というのも一つの立派な「所感」であると思う。しかしそれを論理的な文としての「所感」として書くためには、「何も感じなかった」ことの理由をしっかりと説得性を持たせつつ書かなければらない、ということである。

国語科目の話にしてしまうと、国語の文章読解問題には正解も間違いもない、というのは、このレベルでの話である。すなわち、教科書的な、もしくは問題集解答的なものとは異なる解釈を行って、なおそれで間違いではないのだ、ということ言いたいのであれば、自身の解釈が正当である理由を説明できなければならない。それができないのに、解釈は無限にある、などといって国語の「正解」の不当をいうのは、愚かしいことである。
たとえば、小説文の読解における正解などない、というような話のときには、賭けられるべきものはそのような模範解答がどのような価値観に基づいて得られているものなのか、ということである。現状、その価値観は一般的には近代文学の枠組みによって規定されるものであって、何もない状態でのフラットでニュートラルな読みではない。だから、飛躍するようだが、国語科目の授業における「文芸」系の読解は、そもそもが価値観の共有、悪く言えば押しつけ、過激な言い方をすれば「洗脳」が目的のようなものであり、そこに抗うためには、その根っこの部分からの批判が必要なのである。

波風を立てずに、もしくはあまりそういうことを考えずに生きてゆくのであれば、素直に周囲に合わせた方が良い。
それは仕事の報告書における「所感」でも同様である。というかこちらはむしろその部分こそが「会社組織」における重要な問題となるように思われる。通常の「社会」や「会社」の支配的価値観に従うのか否か。
単なる、あるいは簡単に済ませてしまいたい「所感」というものにも、ある圧力は働いていて、同調か、調和か、改革か、反逆かというような反応が常にレスポンスとして受け取られてしまう可能性がある。
まあ、こういうのは、ほとんど場合には(よくわからないが)ささいな問題であるのだろうとは思う。

と、だいたいこんなところだろうか。
む、結局言いたいことを言いたいように書いてしまった……。

Twitterでつぶやく
  1. 2010/03/28(日) 04:34:59|
  2. 書き散らし
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
<<国語科目の教え方 | ホーム | 指導の生徒の定期テストの結果とか>>

コメント

所感ありがとうございます

初めてカキコします。
訪問介護士です。毎月一度の勉強会の報告書の「所感」が悩みの種でした。一緒に組んだ先輩が「それはあなたの感想でしょ」と私の書いた「所感」に毎回クレームをつけ、書き直しを命じられた体験がトラウマになっていました(今となっては笑えますが・・・)「じゃ所感ってなんだ????」と「所感問題」袋小路にはまっていました。そちらさまの書かれた所感にまつわる見解を拝見し、自分が所感を書く上で、何が足りなかったのか、少しわかった気がします。要するにその先輩は私の苦手な人なわけですが、自分にとっての介護の現場における所感とは何か、きちんと組み立ててみます。そして何かの機会に、その先輩には自分の意見をはっきり言うつもりです。「ちゃんと考えてるんだからこれ以上アタシに文句言うな!」と(笑)まずは御礼のみ。取り急ぎ。
  1. 2012/03/08(木) 16:08:35 |
  2. URL |
  3. ゆり #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://aritsuhiko.blog36.fc2.com/tb.php/37-14dd8577
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

在津比古

Author:在津比古
・大学院生
(日本中世神仏信仰)
・塾講師アルバイト
(日本語一般)

最近の記事

Twitter Updates


follow aritsuhiko at http://twitter.com

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる