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原子力規制委 「2度と事故起こさせない」
3月11日 12時16分

原子力規制委 「2度と事故起こさせない」
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東京電力福島第一原子力発電所の事故から2年の11日、事故をきっかけに発足した国の原子力規制委員会の田中俊一委員長は、職員を前に訓示し、「原発事故で苦痛の生活をしている国民がいることを改めて思い起こし、事故を二度と起こさせないために、最善を尽くすことを国民に約束したい」と述べて、事故の再発防止を誓いました。

おととしの原発事故では、当時の原子力安全・保安院などの国の規制機関が十分な役割を果たせず、その反省から去年9月、「原子力規制委員会」と事務局の「原子力規制庁」が発足しました。
未曽有の原発事故から2年となり、11日は午前10時から、原子力規制委員会の田中委員長が原子力規制庁の職員およそ300人を前に訓示しました。
この中で田中委員長は、今なおすべての住民が避難を続けている福島県浪江町の小学校の校長から届いたメールを紹介し、「浪江の子どもたちはこの2年間、自分のふるさとを見ることさえできずにいる。原発事故の罪がいかに重いかを改めて感じざるをえない」と述べました。
そのうえで、「原発事故で苦痛の生活をしている国民がいることを改めて思い起こし、原発事故を二度と起こさせず、人の健康と環境を守るために、最善を尽くすことを事故の被災者と国民に約束したい」と述べて、事故の再発防止を誓いました。
規制委員会は、原発敷地内の断層の検証を続けているほか、電力会社に新たに義務づける安全基準の策定など、規制強化に向けて取り組んでいるで一方で、事故の教訓となった人材の育成など課題の多くはこれからで、実効性のある規制の実現が問われています。

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