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火星に生命育む環境「あった」3月13日 11時4分
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NASA=アメリカ航空宇宙局は、火星が、かつては生命を育むことができる環境にあったことが、火星探査機「キュリオシティ」の調査によって新たに分かったと発表し、注目を集めています。
NASAの火星探査機「キュリオシティ」は、去年8月に火星に着陸し、地球からの遠隔操作による調査活動を続けています。
NASAによりますと、先月下旬、火星の岩石をドリルで削って採取し、キュリオシティが内蔵する分析装置で成分を詳しく解析したところ、水素や酸素に加えて▽硫黄や窒素、リンや炭素など、生命に必要な元素が豊富に存在したほか、この地域にはかつて大量の水があり、酸の度合いもほぼ中性だったとみられることが新たに分かりました。
このため、NASAは、火星が太古には生命を育むことができる環境にあったとみていて、微生物であれば生存することができたのではないかと指摘しています。
「キュリオシティ」は、NASAが開発して打ち上げた過去最大の火星探査機で、火星の表面を移動しながら内蔵された10の観測装置を使って、火星に生命が存在したのか突き止めようとしています。
NASAは、「火星にかつて生命がいてもおかしくない環境があったことは明らかだ。さらに調査を進めたい」としていて、火星に生命が存在したことを示す証拠発見への期待がさらに高まることになりそうです。
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