最新号のお知らせ
2012年3月
◎第63回中部支部大会開催
去る2011年10月29日(土)、30日(日)、名古屋大学・東山キャンパスにおいて第63回中部支部大会が開催されました。盛会のうちに全プログラムを無事に終了することができました。開催校のスタッフの皆さまのご尽力に感謝いたします。
29日(第1日)は開会式、総会に続いて、特別講演、研究発表、懇親会が行われました。特別講演は作家・諏訪哲史氏による「遠い他者の声―古典と海外文学について」でした。研究発表はイギリス文学関係が7、アメリカ文学関係が4、英語学関係が5で、5室に分けて行われました。名古屋大学生協南部食堂で行われた懇親会には多くの会員の方の出席をいただき、たいへん華やかな会になりました。
30日(第2日)はシンポジウムと閉会式が行われました。今年は英米文学関係と英語学関係の二つのシンポジウムが開かれました。英米文学では「語りの〈新しい〉可能性」 (司会:大石和欣氏)、英語学は「最先端言語理論による文法におけるインターフェイスの探究」(司会:大室剛志氏)でした。それぞれの会場には多数の出席者を迎え、活況のうちに終了することができました。
◎支部大会の開催、および大会発表の募集について
第64回支部大会は2012年10月27(土)、28日(日)に南山大学・名古屋キャンパスにおいて開催いたします。現在のところ第1日に開会式、講演会、研究発表、懇親会、第2日にシンポジウム、閉会式を予定しています。
大会発表の募集は、例年どおり5月末日の締め切りといたします。ふるってご応募ください。
◎『中部英文学』第32号投稿について
『中部英文学』第32号(支部統合号)への投稿論文を募集しています。投稿締め切りは2012年4月10日です。『英文学研究支部統合号第4巻』及びホームページに掲載されている投稿規定をご覧の上、ふるってご応募ください。
2010年3月
中部支部
◎支部長挨拶
21世紀も新しいdecadeに入りました。学会の状況は前途多難ですが皆様のご協力により支部活動を充実させたいと思っております。当面の課題としては規約改正案の承認、新規約に基づく理事選挙、第62回大会開催(金沢大学)等があります。特に法人に関する法律改正のため、理事に関して選挙による選出が求められており、現事務局の最大の課題として取り組んでいるところです。但し10数名の理事によっては支部の円滑な運営は不可能ですので、従来の理事会に相当する運営協議会(理事会と合わせて約35名)を設置し、これまでの体制を可能な限り維持いたします。組織が徒に複雑化しますが、法改正に対する止むを得ない対応措置としてご理解下さい。日本英文学会自体も支部中心の体制に移行中です。支部の運営体制を確立するためには会員数を増やすことが必須ですので、お近くに未加入の方がいらっしゃれば入会をお誘いくださるようお願いいたします。(渡邊明敏)
◎第61回中部支部大会開催
去る2009年10月17、18日、愛知学院大学(愛知県日進市)において第61回中部支部大会が開催されました。新型インフルエンザの心配もありましたが、用意した対策マニュアルが使用されることもなく、全プログラムを無事に終了することができました。発表者、来場者、そして大会の準備をしていただいた愛知学院大学のスタッフの方々には、深く御礼申し上げます。大会の詳細は以下の通りになります。
17日(第1日目)は開会式、特別講演、研究発表、懇親会が行われました。特別講演は大阪大学文学部教授・玉井ワ先生による「イギリス世紀末文学と言語意識」でした。冒頭に玉井先生がおっしゃった「あとから振り返ることのできる講演」の言葉通り、丁寧なハンドアウトが配布され、たいへん分かりやすく勉強になる講演をしていただきました。
研究発表はイギリス文学関係が11、アメリカ文学関係が3、英語学関係が5で、6室に分かれて行われました。文学関係ではそのほとんどが19-20世紀の小説でしたが、イスラム世界から見た西洋文化やアメリカ映画批評もあり多様なテーマの発表となりました。英語学は文法の歴史的研究と機能研究の発表が中心でした。プログラムの都合上、最終発表の終了が6時間際と、すっかり日も暮れた後になってしまいましたが、多数のオーディエンスに参加していただき、活発な研究発表になりました。
懇親会は愛知学院大学の学院会館を会場とした立食形式で行われました。予約の段階では40名程度と例年の規模でしたが、当日に10名以上の参加者を迎え、たいへん華やかな会になりました。また、高台の見晴らしのいい立地と相まって、屋台なども用意していただき、賑やかな夕べを過ごすごとができました。
18日(第2日目)はシンポジウムと閉会式でした。今年のシンポジウムは、イギリス文学、アメリカ文学、英語学で、英語教育分野での発表はありませんでした。イギリス文学では「グローバリゼイション途中の2極化の問題―民族、ジェンダー、階級―」(司会:風呂本武敏先生)、アメリカ文学は「アンテベラムのマイナー文学」(司会:進藤鈴子先生)、英語学は「イディオム化と構文化―近代英語を中心に―」(司会:前田満先生)がそれぞれ開催され、活況のうちに終了することができました。
◎規約の変更と理事の選挙について
本会からのニューズレターや支部大会総会でお伝えしていますように、平成22年度から新体制への移行が始まります。今年度は(1)規約の改正と(2)理事選挙が主な変更点となります。
(1)規約の変更について
日本英文学会の体制変更に伴って、支部でも規約改定をすることになりました。従来の規約から大きく変わる点は、理事会の位置づけです。従来、理事会は中部地区8県の理事担当大学から選出された40名程度の理事によって構成されていました。任期や選出方法はとくに定めずに、柔軟な形で運営が行われてきました。また、本部と支部を結ぶ支部代表理事の選出も、支部長から相応しい方に依頼するという方法をとっています。しかしながら、支部体制への移行に伴い、理事の選出には会員の意思の反映が求められています。具体的には、選挙を行い、会員の投票によって理事を選ぶ必要があるのです。支部代表理事も、そのような過程を経て選ばれた理事の中から決定しなければなりません。
今回の変更において執行部がもっとも懸念したことは、支部大会開催校の決定に関してです。これまで大会開催校を決める際には、候補となる大学から選出された理事へ事前の打診をしてまいりました。大会の開催校は、講演者の選定、シンポジウムの企画に始まり、会場の設営、アルバイトの依頼、開催日に発生する諸業務への対応など、半年以上にわたる準備をしなければなりません。これまで60回以上にわたって支部大会が開催されてきたもの、こうした労力を厭わない大会準備委員の方々のおかげであり、従来の大学選出による理事制度が適切に機能した結果といえます。
こうした問題に対応するため、中部支部では理事会のほかに運営協議会を設けました。この組織は理事会の業務を補佐することを目的とし、委員は大学代表者によって構成されます。業務については、理事会は役員人事を主に担当し、運営協議会は人事以外の諸事項の審議・決定を行います。
会員の種別も今回の制度変更によって、目に見える形で顕在化することになります。現在、中部支部には本部と中部支部の両方に入会しておられる方(以後、本部・支部会員)と中部支部だけに入会されている方(以後、支部のみ会員)の二つの種類の会員が存在します。理事の選挙は支部体制のもとで行われるため、選挙権・被選挙権は本部・支部会員のみに付与され、支部のみ会員には与えられません。現在の中部支部会員のうち、支部のみ会員は約4割です。支部のみ会員の方におかれましては、今回の規約改定に合わせて、ぜひ本部への入会をご検討ください。ご意見等は中部支部事務局で随時受け付けておりますので、お気軽にお申し出ください。
規約案は3月中に理事会のメール審議によって承認され、4月から発効される予定です。
(2)理事の選挙について
前項で記載しました通り、理事の選挙を行います。5月の理事候補者の公募を経て、8月には理事候補者を決定します。10月の支部大会開催日を投票日とし、投票箱は大会会場に設置いたします。
◎支部大会の開催、および大会発表の募集について
第62回支部大会は10月16、17日(土、日)に金沢大学において開催いたします。現在のところ第1日目に開会式、講演会、研究発表、懇親会、第2日目にシンポジウム、閉会式を予定しています。最終日は1時ごろに終了予定ですので、学会と合わせて観光地・金沢をお楽しみください。
大会発表の募集は例年どおり、5月末日の締め切りといたします。詳しくは中部支部のホームページ(http://www.ed.kanazawa-u.ac.jp/~chubu)をご覧ください。ふるってご応募ください。
◎電子メールアドレスの管理について
支部運営の効率化と経費削減を目指して、事務局では目下、会員の電子メールアドレスを調査しております。その一環として、支部名簿に電子メールアドレスをご登録いただいていない方、もしくは以前ご登録いただいたメールアドレスが無効になっている方に対して、2月中旬にご登録依頼の往復ハガキを差し上げました。登録ハガキがお手元にある方は、必要事項をご記入の上、事務局までご返送ください。なお、収集した電子メールアドレスは支部の連絡以外の目的に使用することはありませんので、ご安心ください。御理解のほどよろしくお願いいたします。
2009年2月
●中部支部第60回大会
第60回大会が10月18日(土)、19日(日)の両日、信州大学松本キャンパスで開催されました。1日目には、理事会・総会が開催され、その後、3つの部屋に分かれて英米文学(「ダンディズム、その主題と変奏」)、英語学(「日英語における相同性を考える」)、英語教育(「早期英語教育(0歳〜12歳)の是非」)の3つのシンポジウムが行われました。それぞれ2時間30分にわたって講師の発表、参加者の質疑、討論が熱心に行われました。終了後、午後6時から懇親会が大学内の人文学部会議室で行われ、手打ちそばや信州地酒などが振る舞われ、70名ほどの参加者を得て盛会でした。2日目は午前中には特別シンポジウム(「英語教育における小中連携をめぐる課題」)が行われました。午後には、特別講演として「人文学研究における作業仮説としての<相同性>」という題で、池上義彦先生にご講演いただき、その後、8室にわかれて、1件のワークショップ(”Theory into Practice: Issues in the Classroom”)と25件の研究発表がおこなれました。両日で160名ほどの参加があり、とても盛会におわることができました。
●中部支部第61回大会
平成21年(2009年)の第61回支部大会は愛知学院大学で開催することが決定しました。日程につきましては、10月の初旬の土日で調整しておりますが、詳しくは、後日、ホームページ等にてご連絡いたします。今から予定に組み入れていただければ幸いです。
●第61回支部大会研究発表者募集
第61回支部大会で研究発表をされる方を募ります。研究発表を希望される方は平成21年(2009年)5月31日までに、必要書類のハードコピーを事務局に送るのと同時に、電子メールで事務局まで(chubu@elsj.org) までご提出ください。詳しくは中部支部のホームページhttp://www.elsj.org/chubuをご覧ください。
●『中部英文学』第29号への投稿を募集しています
本号は日本英文学会が発行する『英文学研究 支部統合号』の中に納められる形で、平成21年(2009年)12月発行の予定です。締め切り日は平成21年(2009年)4月10日(金)(必着)です。皆様のふるってのご応募お待ちしております。
●中部支部事務局の移動
2009年3月まで、事務局は信州大学にありましたが、2009年4月から金沢大学に移動します。以下が新しい役員一覧です。
支部長 渡辺明敏(金沢大学外国語教育センター・イギリス文学)
副支部長 澤田茂保(金沢大学外国語教育センター・英語学)
支部代表理事 鈴木俊次(愛知学院大学文学部・アメリカ文学)
監事 數見由紀子(金沢大学外国語教育センター・英語学)
事務局長 山本卓(金沢大学学校教育学類・イギリス文学)
よろしくお願いいたします。