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献血を有効に 医学研究で活用へ
3月17日 10時58分

献血を有効に 医学研究で活用へ
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献血された血液のうち治療に使えなかった血液を有効利用しようと、厚生労働省は、来月にも献血する人の同意を得たうえで研究に使えるようにする新たな制度を始めることになりました。

献血された血液は輸血用の血液などとして治療に使われていますが、血液の成分が規格に合わなかったり有効期限の切れたりした血液は治療に使えないため、一部を除いて廃棄され、平成22年度には全体の3%に当たる延べ19万人分の献血が廃棄されています。
こうした血液を有効利用しようと、厚生労働省は、来月にも献血をする人の同意を得たうえで研究に使えるようにする新たな制度を始めることになりました。
対象となる研究は、血液の成分を利用した新たな医薬品の開発や、血液から診断する検査方法の開発、それに血液の成分で分かる過去の感染症の流行状況の調査などで、研究内容を公募したうえで専門家による会議などで内容を審査し、選定することにしています。
遺伝子を解析する場合は、改めて献血した人の同意が必要だとしています。
厚生労働省は「献血は国民の善意によって支えられていて、治療に使えなかった血液を研究に活かすことで、善意をむだにせず、国民の健康増進に有効利用できるようにしたい」と話しています。

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