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福井での原発事故想定 滋賀で避難訓練3月17日 17時41分
福井県の原子力発電所で事故が起きたという想定で、原発から30キロ圏内の滋賀県高島市の住民が避難の手順などを確認する訓練が行われました。
この訓練は若狭湾沖の地震によって福井県にある関西電力大飯原子力発電所で事故が起きたという想定で行われ、原発から30キロ圏内の高島市の市民や滋賀県の職員、それに消防や自衛隊の隊員など250人余りが参加しました。
防災無線で避難が呼びかけられると、参加した市民は肌を露出しない格好で近くの小学校まで避難したあと、県の要請で集まった民間業者などのバスに乗り込みました。そして避難先の施設に着くと、保健所の職員などから衣服などに放射性物質が付着していないか調べる「スクリーニング」検査を受ける手順などを確認しました。
また、子どもを連れた母親などが甲状腺の被ばくを抑える「ヨウ素剤」に見立てたジュースやお菓子を使って、子どもに服用させる訓練も行われました。
5人の子どもの母親は「訓練に参加して危機感が出てきました。事故が起きたときには、子どもにできるだけ放射線を浴びさせないような服装やマスクをさせることを意識したい」と話していました。滋賀県では今回の訓練を通じて課題を把握し、地域防災計画に生かすことにしています。
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