2009年10月04日

目薬ありますか?

ありません。
終わり。

Q:この辺じゃどこで売ってますか?
コンビニやドラッグストアにあるんじゃないですか?

Q:薬剤師さんのアドバイスがほしいんですけど。
私は薬剤師です。
私のアドバイスは、「市販の目薬を使うとろくなことがないので、使わないほうがいい」です。

適当な休息を与えないで目を酷使し、目が悲鳴をあげたときに、目薬をさして、その場しのぎをしているのではろくなことがありません。

目薬の成分についても、たとえば目の充血のための血管収縮剤は、血管を収縮させて目の充血がなくなったようにみえるだけで、根本的な解決になっていません。常用すると、次第に効果がなくなって、日常的に充血がとれなくなります。連用したり一日に何回もさすことで反応がにぶくなったり、薬のために二次充血を起こしたりします。悪循環というやつです。
常用しているとかえって目がかわく状態になったりします。薬が原因のドライアイです。
あと、抗菌目薬を常用している人がいます。サルファ剤なんかは、耐性が出来るので肝心のときに使えなくなります。
お医者さんの目薬には入っていないのですが、ほとんどの市販の目薬には、清涼剤と防腐剤が含まれています。
清涼剤としてメントールが使われますが、粘膜を刺激し、連続して使用することにより粘膜に障害をもたらします。有害成分と言っていいでしょう。
防腐剤としては、ホウ酸、塩化ベンザルコニウム、クロロブタノールなどが使われています。粘膜や、目からあふれ出た分が目の回りの皮膚に炎症を起こしたりします。アレルギーの原因になったりします。
目薬をさしていて、目が赤くなったり、目の縁がただれたりするのがなかなかなおらないというのは防腐剤が原因であることが多いのです。

また、ソフトコンタクトレンズの場合はレンズの中に蓄積してアレルギーの原因になるので、防腐剤の含まれていないタイプの物を使用します。
乳化剤として使われているポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、変質防止剤として使われているエデト酸ナトリウムなどについても同様です。

Q:あれはどうですか?ルテインとかブルーベリーなんかの抗酸化食品は?
以前、それと同じ抗酸化作用で効果があるとよく使われていた、カタリンとかカリユニーなんかの白内障用の目薬は、現在病院で投与されなくなっています。
動物での治験は有効だったんですけど、人間では気休め程度とわかったからです。
これらの抗酸化作用の目薬の気休め度を100とすると、ルテインなんかの気休め度は0.1くらいだと思います。

目にゴミがはいったときなどの応急処置、水道水で洗眼したり、うまくガーゼで拭く方法について説明したサイトは、インターネットで検索してでてくるし、私の薬局でもパンフレットにまとめてあります。
疲れ目の養生法、首筋・肩を温めたり、股関節を体操で調節すること、緑黄色野菜を充分とることなどをまとめたものもあります。利用してください。
養生していても、症状に変化がなかったり悪化したりするときは、まよわず眼科を受診してください。「目がかすむ」などの自覚症状は、知らないうちに進行していることがあって、大きな病気(視神経の腫瘍など)が隠れていることがあるので、医療費削減の面でも早い受診が必要です。受信して「原因不明」ということから、消費者としての患者行動が始まることもあるんですけど、それはまた、別の話。
薬剤師からのアドバイスでした。

Q:そういう情報は有料ですか?
無料です。

次回に続く。

kaisindou at 03:52コメント(0) 

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