大卒内定率81.7%=2年連続改善−高校は3年連続上昇・2月時点

 厚生労働、文部科学両省は15日、今春卒業予定の大学生の就職内定率(2月1日時点)が81.7%となり、前年同期を1.2ポト上回ったと発表した。2年連続で改善したが、2008年のリーマン・ショック以前の水準までは回復していない。内定を得ていない大学生は推計で約8万人に上った。
 一方、厚労省が15日発表した今春卒業の高校生の内定率(1月末時点)は88.3%と前年同期に比べ1.9ポトアプ。3年連続で上昇した。
 大学生の調査は、全国の国公私立大62校の4770人を対象に実施。内定率は男子が前年同期比0.6ポト上昇の81.3%、女子が1.7ポト上昇の82.0%。文系は1.0ポト上昇の80.4%、理系は1.9ポト上昇の87.5%だった。地域別では、関東が83.0%で最も高く、九州が76.8%で最も低かった。
 厚労省は、内定率改善について「リーマン・ショック後に採用を抑制していた企業が求人を回復するとともに、中小企業に目を向ける学生が増えているため」(幹部)と分析している。(2013/03/15-08:34)

時事ドットコム
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