UTグループが主催する「UTチャレンジプロジェクト2012」。359組の応募者の中から選ばれた15組のチャレンジャーが夢の実現に向けて挑戦。2013年2月までのチャレンジ期間中、チャレンジャーはブログを通じて報告します。2013年3月には、成果だけでなく、チャレンジのプロセスも含めて最終審査を行い、最終審査チャレンジャーを決定します。ブログへの反響なども審査の対象です。みなさんも熱い応援をお願いします!

歩道部分、最初のパーツが完成!

2013年03月02日(土)12:13

こんにちは、A4の森野です。
今日はちょうど母校の卒業式で、もちろん一年前、私も出席していました。
いろいろ思い出す日ですね。

さて、話をA4プロジェクトに戻しましょう。
現在は研究結果を基に、A4半分の紙で十分人が乗れるということが分かったので、歩道の製作に取り掛かっています。

そう。
タイトルにあるように、ついに・・・ついに!
歩道のパーツの一単位が出来上がりました。

長きにわたり耐えがたきを耐え忍びがたきを忍び、ようやくこの日が来ました!
と、とりあえず、写真を載せますw

IMG_1135.JPG
じゃん!
と言ってもなんだこれは?という人が大半でしょうか。
歩道?どこに乗っかんねん、と。

数学的な名前は「正四面体」です。プラトン立体の一つです。
小学校で習うものですね。

このパーツを量産すると、下のようなものを組み上げることができます。

歩道完成予想図.JPGよくよく見ると、正四面体が隠れているのが分かると思います。

このパーツには、接合部分の研究・強度実験・紙の巻き方・部材の切断方法等、今までやってきたことがすべてが凝縮されています。
まさに一年間の研究活動の集大成!

出来た正四面体の頂点部分は、下のようになっています。

IMG_1136.JPG
これは切断面です。
このパーツの頂点部分は3つの部材(棒状のもの)からなっていますが、さらに9本、合計12本の軸心を中心の一点で交わらせることができます。
理論的には、ですが。

とりあえずは、作ることが出来ましたが、もっと効率がいい方法を考えねばなりません。
早く作れて、精度も保障される作り方です。

人は工夫をして進化していった動物ですからね。
私たちにもきっとできるはずです。
とりあえず、マークのつけ方は一つアイデアがあるので、さっそく試してみようと思います。

さらに、もう一つ問題が首をもたげてきましたよ...なんてこった。

部材を正確に切り出して、正四面体を作ったはいいが、うやったら水平垂直を保ったまま橋の形に組んでいくか、というものです。
一難去ってまた一難とはこのことです。
これも糸を使ってなんとかできるんじゃないかなぁ、と思っているのですが、やってみないと分かりませんね。


それでは、また次の更新でお会いしましょう。


今日の作業用BGM
奥華子より 「笑って笑って」

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部材開発日記 ~どうやったら精度よく削り出せる?~

2013年02月27日(水)20:08

こんにちは、お久しぶりになりました。
A4代表の森野です。

チャレンジもあと数日、ぎりぎりまでごりごり進めますよ!
現在は

実験結果を基に歩道に必要な部材の長さを決定
→歩道作りを開始!

という作業をやっております。
更新が久しぶりになったのは、この作業を長々・・・本当に長々続けていたからです。
終わりが見えないとはまさにこのこと。

それでは見ていきましょう。

前回の記事で切断面の立体の外形がおおよそつかめたので、今日は小刀を使って切断していきます。

39649.jpegまずは切る位置を決めるため、十字のマークを書きます。
こいつが基準になってきます。

その他いくつかの場所にちょいちょいマークを付けた後、

945938.jpeg

カット!
さくさく、とはいかず、これがかなり力が必要なのです。

根気よく削っていきます。
手が痛い...orz

写k73945真.JPGと、このような形になります。
この先端部分を12個集めると、部材の力を一点で(理論的には)交わらせることが可能です。

つまり、
どれだけ精度よく削り、組み立てられるかがキーになってきます。


IMG_1038.JPG
削り出した部材の先端はこのようになっています。

この削りだしを何十回も繰り返して、ようやく部材が出来上がります。
た、大変だ・・・

一歩一歩進んでいくまでです。
それより道がありませんからね。
それでは今日はここで失礼します。

今日の作業用BGM
初音ミク 「tell your world」




 

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開発日記 ~接合部分の切断面の切り出し方~

2013年02月22日(金)14:58

こんにちは、モリノです。
今日は天気がいいのに朝から頭痛で参ってしまいました。

開発日記ということで、今日A4の活動で取り組んだのが、「どうやって部材を切断しようか」ということです。
まだまだ準備段階ですね、とっとと橋を作りたい気持ちを抑えての作業が続きます。

この切断面の出し方も、やっぱりというか難航しました。
出来るのか、できるのか?
と言い合いつつこれはと思ったものを試していきます。
まさに手探り状態、一寸先は闇です。

以下、いろいろやった結果を書いていきましょう。↓

継手2.jpeg切断する部材はこちら。部材は棒状のパーツの部品のことを言います。
部材の両端には、バームクーヘン状に巻いた紙を突っ込んでいます。

断面の形状.JPGこの部材の先端を上のような形状に加工したいのですが・・・・これがなかなか難しい。
頭をひねります。

IMG_1039.JPG立体図形を頭の中だけで考えるのは難しいので、模型を作ってみました。


IMG_1038.JPGさきほどの模型をかぶせて考えます。
ここがああなって、こうなって・・・

閃いた、一つ方法があるかもしれない・・・


IMG_1041.JPG小刀で切断してみます。
とりあえず、それっぽい形が出来ました。

基本的に橋づくりは全て手作業です。
いかに効率的に作れて、制度が出る部材になるかがカギです。
今回は使えそうな方法が一つ見つかりました。
もっと楽な方法はないでしょうか。

それでは今日はここらへんで。
楽な作り方募集しております。


今日の作業用BGM
supercell 「名前のない怪物」





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実験ってなにやってんの?

2013年02月20日(水)16:09

こんにちは、代表のモリノです。
今日は実験が終わった後のデータ処理についてお伝えしようと思います。
え、いや、逃げないでください、ジミな作業ですがこれがないと橋は作れんのです。

コピー用紙で橋を作ると言いましても、いきなり作るわけではありません。
まずは紙の強度を調べて、どんな性質があるのか、またどのように作れば強度が出るのかを調べなくてはなりません。

ちょうど先日実験したものがあるので、それを参考に説明してみようと思います。

この時の実験内容は【継手の有無によって強度は変化するのか】


継手.JPG黄色い部分が継手です。実際は下の画像のように奥まで押し込まれています。

継手2.jpeg断面は見ての通り、紙を何重にも巻いて作ったものです。
バームクーヘンみたいな形をしています。

ちなみに、差し込まれている紙の筒が部材と呼ばれているものです。

橋を作る時には、この差し込まれている継手を切断して部材同士をくっつけます。
つまり接合部を別に作るのではなく、部材と一体化させています。


今日の実験は、この継手がある場合と無い場合で比べてみて、つぶれ方や強度にどのような違いがあるかを調べます。
それぞれ5本ずつ作って、お手製の実験装置で荷重をかけていきます。
そして出た結果をエクセルに保存!

今回は特別にグラフを作ってみました。

継手強度変化.jpg
赤色:継手あり
青色:継手なし

いやグラフがあると見やすいですね!普段はめんどっちくてここまでやってません。

継手なし/148.5/Φ10mm/一枚巻き 森野

これが作った部材にあてはめられた条件ですね。
継手の有無以外の条件を揃えることで、継手による強度変化が分かる、というわけです。

ちなみに、

148.5mm→部材の長さ。A4の半分です。
Φ10mm→空洞部分の直径です。Φ(ふぁい)は直径の意味です。
一枚巻き→A4コピー用紙を一枚だけ巻いてるよ、という意。
最後の名前は製作者です。

さてグラフをみると継手を入れると強度が増すことが分かりますね。これはまぁ大体予想通りです。
そして、一部、ずば抜けて強度が上がっている部材もあります。
なぜでしょう・・・

実験をすると、最後に必ず疑問がわいてきます。
この疑問をみんなで考えて、こうじゃぁないか、ああじゃないかと推論して、その推論が正しいかを試すために再び実験に臨みます。
実験が終わった後が大事なんですよね。

A4の実験活動は基本的にこの繰り返しです。

いかがでしょうか、大体実験活動の雰囲気はつかめましたか?

まぁ、・・・地味です。
ミスタージミーも驚愕の地味っぷりです。

もっと華やかなものなら興味を引けるのに・・・・
しかし実験なんてこんなものです。
全ては「紙で橋を作る」という夢のためです。


しっかし地味なのは否めませんね・・・
あぁ早く作りたい!
しかしもう少し。もう少し実験を続けなくては。

今日も今日とて作業をゴリゴリ進めていきます。
それでは失礼します。また次回の更新で。





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実験ってなにやってんの?

2013年02月20日(水)16:09

こんにちは、代表のモリノです。
今日は実験が終わった後のデータ処理についてお伝えしようと思います。
え、いや、逃げないでください、ジミな作業ですがこれがないと橋は作れんのです。

コピー用紙で橋を作ると言いましても、いきなり作るわけではありません。
まずは紙の強度を調べて、どんな性質があるのか、またどのように作れば強度が出るのかを調べなくてはなりません。

ちょうど先日実験したものがあるので、それを参考に説明してみようと思います。

この時の実験内容は【継手の有無によって強度は変化するのか】


継手.JPG黄色い部分が継手です。実際は下の画像のように奥まで押し込まれています。

継手2.jpeg断面は見ての通り、紙を何重にも巻いて作ったものです。
バームクーヘンみたいな形をしています。

ちなみに、差し込まれている紙の筒が部材と呼ばれているものです。

橋を作る時には、この差し込まれている継手を切断して部材同士をくっつけます。
つまり接合部を別に作るのではなく、部材と一体化させています。


今日の実験は、この継手がある場合と無い場合で比べてみて、つぶれ方や強度にどのような違いがあるかを調べます。
それぞれ5本ずつ作って、お手製の実験装置で荷重をかけていきます。
そして出た結果をエクセルに保存!

今回は特別にグラフを作ってみました。

継手強度変化.jpg
赤色:継手あり
青色:継手なし

いやグラフがあると見やすいですね!

継手なし/148.5/Φ10mm/一枚巻き 森野

これが作った部材にあれはめられた条件ですね。
継手の有無以外の条件を揃えることで、継手による強度変化が図れるというわけです。

ちなみに、

148.5mm→部材の長さ。A4の半分です。
Φ10mm→空洞部分の直径です。Φ(ふぁい)は直径の意味です。
一枚巻き→A4コピー用紙を一枚だけ巻いてるよ、という意。

さてグラフをみると継手を入れると強度が増すことが分かりますね。これはまぁ大体予想通りです。
そして、一部、ずば抜けて強度が上がっている部材もあります。
なぜでしょう・・・


実験をすると、最後に必ず疑問がわいてきます。
この疑問をみんなで考えて、こうじゃぁないか、ああじゃないかと推論して、その推論が正しいかを試すために再び実験に臨みます。
A4の実験活動は基本的にこの繰り返しです。

いかがでしょうか、大体実験活動の雰囲気ぐらいはつかめましたか?

まぁ、・・・地味です。
ミスタージミーも驚愕の地味っぷりです。

もっと華やかなものなら興味を引けるのに・・・・
しかし実験なんてこんなものです。
全ては「紙で橋を作る」という夢のためです。


しっかし地味なのは否めませんね・・・
あぁ早く作りたい!
しかしもう少し。もう少し実験を続けなくては。

今日も今日とて作業をゴリゴリ進めていきます。
それでは失礼します。また次回の更新で。





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地味だなんて、そんな、密かに楽しんでます(笑) 超文系なので、理系の方々の思考回路が垣間見えて面白いです。楽しみにしてますよ(*^^*)

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プロフィール

A4プロジェクト
代表者:森野航平(18)

紙で巨大構造物は作れるか? このプロジェクトは、紙で橋を作り、見る人に感動を届けるというものである。 日本の伝統文化、折り紙は今や世界中で親しまれる遊びとなっている。 今回、我々は新たな紙の魅力、素晴らしさを世界に発信したい。 作るは橋、材料はA4コピー用紙。相手にとって、不足なし!

チャレンジ内容

A4コピー用紙で橋を作れ!
紙で巨大構造物はできるのか?私は昔、新聞紙を丸めて弟とよくチャンバラをした経験があります。この紙製の剣は意外に強い。これがきっかけでした。「紙で巨大構造物を作ることはできるのか」私たちは紙の限界に挑戦します。…

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