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【芸能・社会】歌で元気に 井手綾香、復興へ何かを 福島県いわき市でイベント2013年3月17日 紙面から
シンガー・ソングライターの井手綾香(19)がデビュー記念日の16日、福島県いわき市で震災復興イベント「0246プロジェクト」に参加、ライブで10曲を披露して地元の人たちと絆を結び、復興へのエールを送った。 宮崎県出身の井手がデビューしたのは、2011年3月16日。東日本大震災がおこった3月11日は、地元でキャンペーンを行っていた。震源地から遠く離れた宮崎にも津波警報が出される中、車の中で、刻々と伝えられる東北各地の惨状に、なすすべもなく無力感を味わった。その時、ラジオから流れてきたのが「アンパンマンのマーチ」。局側が不安になっている子供たちのために選んだ曲だった。音楽が心を支えることを身をもって知った。その後、口蹄(こうてい)疫や新燃岳噴火などで被害のあった宮崎の農家や畜産家をたずね、「輝く海」を創作して励ますなどチャリティー活動に取り組んできた井手。そんな彼女に、いわき市活性化プロジェクト「MUSUBU」の宮本英実代表(28)から、「いわきの皆さんにぜひ元気を届けてほしい」との依頼が届いた。 福島県出身の宮本さんは、井手が所属するビクターエンタテインメントで、つじあやの、のあのわ、くるりなどを担当していたが、震災後、いてもたってもいられずに退社。故郷復興に人生のかじをきって、さまざまな活動を展開してきた。 震災と前後して転機を迎えた2人の見えない絆が、ここでつながった。この日、井手は、いわき芸術文化交流館アリオス中劇場のステージで、「アンパンマンのマーチ」や自作の「あのね」「ヒカリ」など10曲をピアノの弾き語りで披露した。「アンパンマン−」を歌う前には、「震災直後、私はホントに歌っていいんだろうか? 音楽って、その名の通り楽しむもので、私は楽しんで歌を歌っていいんだろうかって考えたんですけど、その時に『アンパンマンのマーチ』に元気をもらったことを思い出したんです」と告白。曲が始まると約500人で埋まった会場から手拍子がおこった。 震災後、打ちひしがれた人たちの背中を押す歌として広がっていた井手の「雲の向こう」も歌い、さらなる後押しをした。前日には、津波被害の大きかった薄磯海岸などを訪れ、明るく前向きに生きる人たちと触れ合って、逆に元気をもらった。「私はこうして歌っていく中で、少しでも聴いている人の気持ちに届いて、心が和らいだり、元気になったり、そんな曲を作っていけたらいいなとあらためて思いました」。そう言って、会場を後にした。 PR情報
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