【深津慶造】昭和を代表する名優や作家に愛された名古屋市中区の老舗おでん屋が、3月26日でのれんをおろす。御園座の地下にある「清富(きよとみ)」。創業およそ80年にならんとするが、御園座の建て替えに伴い、店を閉める。店主の小島陽子さん(74)は「皆さんに長い間よくして頂きました」。また一つ、昭和のともしびが消えていく。
店ができたのは昭和一ケタのころという。小島さんの夫・守さん(80)の2人の叔母、小島きしさん、はなさんが、御園座の一角でおでんを売り始めた。
ダイコン、コンニャク、ハンペン、タマゴ、ギンナン……。10種類ほどのおでんダネを、カツオ節やみりん、たまりじょうゆなどでゆっくりと煮る。みそだれが多い名古屋では珍しい関東風の味付けだ。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部