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【新宅あゆみ】トルコ東部のワン近郊で2011年11月に起きた地震で亡くなった東京のNPO法人「難民を助ける会」職員の宮崎淳(あつし)さん(当時41)=大分市出身=を記憶にとどめようと、トルコ・コズル市が市内の公園に宮崎さんの銅像を設ける。公園は「ミヤザキ・パーク」と名づけられ、今年夏の除幕式に宮崎さんの母恵子さん(69)も招く予定だ。
難民を助ける会などによると、宮崎さんは大分舞鶴高校を経て都内の大学に進学。国際協力に関心を持った。英国の大学院でも学び、フィリピンを支援するNPO「ソルト・パヤタス」を経て同会で活動していた。11年10月23日の地震後、現地で医療品を配るなど被災者を支援していたが、11月9日の余震で宿泊先のホテルが倒壊。がれきの中から救出されたが、病院で亡くなった。
宮崎さんの活動にコズル市のベクタシュ・アリ市長が感銘を受け、銅像の設置を決めた。コズル市は被災地から離れているが、関係者によると、かつて炭鉱で働いた市長は事故で仲間を亡くした経験があり、関心を持ったらしいという。
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朝日新聞社会部