「第３６回日本アカデミー賞」で最優秀作品賞・監督賞・編集賞の３冠に輝いた「桐島、部活やめるってよ」のブルーレイ＆ＤＶＤ発売記念イベントが１６日、「タワーレコード新宿店」で行われ、モデルで女優の山本美月（２１）と吉田大八監督（４９）が出席した。

　マドンナ的存在の梨紗役を演じた山本が「思い残すことが何もないぐらい私の生きてきた人生が詰め込まれてます。他の現場の監督さんから『悔しい。自分もああいう映画を撮ってみたい』と言われます」と話すと、吉田監督は「え？　そうなの、初めて聞いた」とうれしそうな笑顔を見せた。

　また、撮影時の苦労を問われた山本は「かわいい女の子（の設定）なので、監督から最初は『かわいくしろ！』とすごく言われて。何をやっても『それはかわいくない』と言われました。でも、私たちの近くで細かく指導してくださって、お父さんみたいでした」と振り返った。

　橋本愛（１７）、大後寿々花（１９）、清水くるみ（１８）ら共演者と仲も良かったようで「（撮影で）１か月くらい泊り込んだんですけど、くるみちゃんの部屋に女の子たちで集まってテレビ見たんです。気づいたら私以外寝てて、それくらいリラックスしてましたね」

　報道陣から「（主人公の）桐島のような男性は？」との質問も飛んだが、山本は「（役柄の）梨紗としては好きだけど、完璧すぎて山本美月としてはあんまり好きじゃない」とキッパリ。「（登場人物の）友弘や竜汰のようなグループの中で一番の中心人物じゃないけど、それを支える人がいいですね」と好みのタイプを明かした。