評論家の田原総一朗氏（７８）が１５日、都内で「第５回雑誌大賞」の贈賞式にゲスト出演した。

　田原氏は先月２３日に自宅前で倒れて救急車で搬送され、今月７日まで入院していた。「３８度の熱を押して北海道から沖縄まで、全国各地を毎日仕事で飛び回っていた。『朝まで生テレビ！』の放送明けに『ちょっと具合がおかしいな』と思って、眠りから覚めて歩いたら倒れた。体が悲鳴を上げたのだろう」という。

　 田原氏の休日は、年に１月２日の１日だけ。「人に会うのが趣味」と公言し、わが国のジャーナリズムのけん引役としてモーレツに働いてきた。医者に「２週間の安静」を言い渡されたにもかかわらず、病院から抜け出して菅義偉官房長官のインタビューに出掛けたほか、退院から２日後には安倍晋三首相にインタビューを敢行した。

「病院は人と会わないので、一人でゆっくりと考えるいい機会になった」と話すが、一般人の“休養”とは程遠い感覚だ。

「食あたり」と発表していた症状は、正式に「憩室炎」と診断された。田原氏は「もう大丈夫。約２キロやせたかな。かえって顔色がよくなったと言われる」と気丈に話すものの、声が多少出にくく、長時間立っていると疲れることから、講演活動は控えているという。

　 また、田原氏は今月２７日、神戸市灘区の広域指定暴力団山口組の総本部で「討論会」を実施すると発表していたが、「日程もマスコミに公開するかどうかも含めてすべて未定。警察から何か言われたわけではない」と明かした。

　なお、雑誌大賞グランプリは「ＢＲＵＴＵＳ」（マガジンハウス）が受賞した。