「ＧＥＮＯＭＥ２５」（２０日、福岡国際センター）で将軍岡本（２９）と一騎打ちが決定した“売名王”澤田敦士（２９）が、柔道全日本女子の前監督・園田隆二氏（３９）に再弟子入りを志願した。

　澤田が明治大学の柔道部員だった時代、園田氏は同大学の助監督を務めていた。学生時代“園田式”で鍛えられた澤田は全日本ジュニア体重別王者に輝いている。

　古巣の不祥事を「単なる派閥争い」と笑い飛ばす澤田は「園田さんの指導があったから、オレがある。体罰？　園田さんのソレには愛があった。園田さんの指導はオレの原点でもあるし、前回（２月２３日、東京・ＴＤＣホール）小川直也に負けてしまった今、また園田さんに鍛え直してもらいたい」と原点回帰を誓う。

　岡本との一騎打ちは「柔道ＶＳ大相撲」という日本プロレス界の原点である「力道山ＶＳ木村政彦」を意図させる一戦。元関脇ＶＳ元全日本選手権者だったオリジナルと比べ、「元十両ＶＳ元全日本ジュニア王者」と、双方やや格落ちはするが、澤田は柔道家代表として、木村政彦の無念を晴らす覚悟だ。

「講道学舎時代からさんざん木村さんの逸話は聞かされ、木村さんの弟子だった方々に鍛えられてきました。小川直也、藤田和之に対する怒り、憎しみをすべて将軍にぶつけます」（澤田）

　ともに２９歳で、ともに金属バットで殴られてもケロリとしていそうな頑丈ズングリ体形。澤田ＶＳ岡本は「平成巌流島対決」となるか。