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PJ: 岡田 克敏

消えゆく遊戯施設「パークレーン」=東京・国分寺市
2008年08月09日 08:42 JST


小さい子供でも遊べる施設が多い。8月3日撮影:工藤和江 

長い間、国分寺市や近辺の住民を楽しませてくれた、「国分寺パークレーン」が、いよいよ今年の10月31日をもって閉館することになった。

 近年では珍しいレトロな雰囲気の、今風に言えば“アミューズメントパーク”であった。館内には、ボーリング場をはじめ、中華料理店、喫茶店、ビリヤード場、戸外にはバッティングセンターがある。設備は決して最新の、というわけではないが、大人から子供まで一日遊べる健康的な遊戯場であった。

 館内は広々としていて、近ごろでは余り見なくなった“ビリヤード場”もあって、大人がこちらで遊んでいる間、子供はゲームで遊ぶ、というような使い方もでき、ワンフロアすべて見晴らしがきくので、安心して大人も子供も遊ぶことができる。

 中華料理店も、価格を低くおさえ、味もなかなかのものだった。ランチのコーヒーサービスは、あいにくなくなってしまったが、日替わりのランチメニューには定評があった。

 そして2Fのボーリング場は大変広く、“NHK杯ボーリング大会”なども行われていた。筆者も友人に誘われて何回か行ったことがあるが、極端に込んだりせず、スタッフも親切でノビノビとゲームを楽しむことができた。

 夕方や休日には、家族づれやカップル、高校生など年代を問わず遊びに来て、みなのんびりと遊んでいるところをみると、一般のゲームセンターのような「閉塞(へいそく)感」や「危ない感じ」がせず安心できるのであろう。

 そして突然の「閉館宣言」だ。このように、古いものはどんどん切り捨てられていく。できればもう少し頑張ってほしかった。唯一、年代を問わず皆で楽しめるところだったのに、今ではほとんどなくなってしまった。閉館後、建物をこわすのか、それとも他のテナントが入るのかは発表されていないが、つぎの施設がくれぐれも近辺の住民に愛されるようなものであってほしい。【了】

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PJ 記者