2013/03/16

彼女とのこと 5

明日は例の彼女と会えます。少しですが、会えることを楽しみに感じられるのが嬉しいです。でも同時に、会いに行くのが億劫だと感じる自分もいます。それだけ活力がないということなんでしょうね。

彼女と会うのは明日が最後になるかもしれません。彼女のことを思えば、最後にした方がいいのでしょう。彼女も、婚期という意味ではもういい歳です。僕のことで時間を消費するのはもったいないです。

でも、たまには会えるといいなぁ。


話は変わりますが、哺乳類はもともと、素早く子孫を残し世代交代することで繁栄したとどこかで聞きました。犬や猫(の本来の寿命)よりも、カメやワニなどの爬虫類の方が長寿だったりすることが、その事実を象徴しています。長寿な爬虫類の戦略は、世代交代ではなく、すでに大きく成長した個体を大切に守ることなのだそうです。哺乳類とは正反対です。

また、寿命は体格とも相関があります。哺乳類で、人間の体格であれば、せいぜい40年くらいが妥当なのだそうです。栄養状態が良すぎるために、2倍に伸びているだけです。

さて、哺乳類にとって、子孫を産んで育て、さっさと世代交代することが至上命題なのだと仮定します。すると、子孫を残す能力がなくなれば、生きる気力がなくなるのは自然なことではないでしょうか。生殖機能や性ホルモンが低下して、死にたいと思うのは、きっと自然なことなのです。無理に生きながらえる方が、哺乳類としての本能に反しているようにも思います。

いくら人間が高度な社会性を持っていると言っても、やはり動物としての本能には逆らえないと思います。
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2013/03/16

準備

まだ先ですが、準備を始めました。幸い、実家近くに亡き父の職場があり、人が入ることはないため、そこで準備ができそうです。確か電気水道は止めていたかな。それが少しやっかいですね。

とりあえずは、今の部屋の荷物をそこへ運ぶ予定にしています。そしたら、仕事をやめたあとも、そこへ行く理由になります。家族に不審がられないようにしておかないと。実家にいると気が滅入るからとでも言えば、上手くごまかせるかもしれませんが。

方法は、恐怖や苦痛の少ない方法を選ぶつもりです。しかし、それなりの準備と作業、それができる冷静さが必要になります。

周りへの迷惑も最小限に抑えたいです。妻子はいないので、お金に関することはあまり気にしなくてよさそうですが、カードや通帳をまとめて説明を残しておくくらいはしないと、困るでしょう。父から継いだ遺産も多いので、その相続については、自筆の遺言書を書いておく必要がありそうです。

事後の調査がどれくらいあるかも不明なため、ハードディスクも綺麗にしておこうと思います。とりあえず、今週中に、使用していない手持ちのハードディスクは全て消去し、復元できないようにしておきました。使用中のデータドライブにはBitLockerをかけ、回復キーのファイルにも暗号化をかけました。あとは、直前にパスワードを変更し、Webメールとクラウドのデータを消去すれば、問題ないと考えています。システムドライブにはいろいろと痕跡が残りますが、復元されても、人に迷惑になるようなものは出てこないはずです。やりすぎなくらいですね。好きな音楽や動画、自作の動画やプログラムは、むしろわかりやすいところに残しておいた方がよいかもしれません。

このブログの内容は、最後に全文を印刷して遺言書に添付する予定です。父が死んだとき、そうでしたが、遺族は、本人がどう思ってどう考えていたのかを知りたいものです。それがわからないと、もっといろいろ話をしておけばよかったと後悔します。だから、全てがわかるようにしておきます。
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2013/03/14

仕事のこと

最近、上司が気を遣ってくれて、仕事を変えてくれました。やはり頭がついていきませんでした。新しいことをやることができなくなっています。今までやったことのあることか、その延長しかできません。

ただ、論理的思考力だけは残っているので(劣化したかもしれませんが)、それを活かして、なんとかあと少しの間を乗り切れればと思います。

まだ期待されているのが心苦しいです。優秀だと言ってくれるのは嬉しいのですが、でもそれは昔の自分のことなのです。回復する見込みがないことがわかった今となっては、今後、期待に応えられる日が来ることはありません。それが悲しくてつらいです。

活力がないというのことが、これほどつらい事だとは、昔は想像すらできませんでした。そんなの気合いだとか思っていた自分が恥ずかしいです。この病気になって、更年期障害やうつ病の人の気持ちがわかるようになりました。自分ではどうしようもないのですね。


ここ2,3日、体調面が不安定で、頭が重かったり吐き気がしたりすることが多いですが、気分は比較的安定しています。特に、寝るときに頓服を飲んでいるのが効いているようで、寝るときの不安感や起きた時の不快感がほとんどなくなったのは、大きな救いです。

去年の7月に発症してから、波がありつつも、少しずつ悪くなっている気がするのですが、もう少しだけもってほしいです。特に何かあるわけではないのですが、なぜかあと数か月だけ頑張ることが自分の目標になっています。
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2013/03/12

彼女とのこと 4

少し気分が悪くなってきたので(やはり気分は安定していないようです)、気を紛らわせるために、彼女と会ったときのことを書き留めていました。忘れたくないので。

まだ4回しか会っていないんだなぁ。行った場所を細かく書いているので、ブログに載せるかどうかはわかりません。いよいよというときになったら載せるかもしれません。

それを書いている間、ずっと泣いていました。彼女のことを思うと胸が苦しくなって涙が出ます。彼女のことを本気で好きになってしまったようです。ちょっと前まではそこまじゃなかったのに。

性欲が減退しているのに好きになるなんて不思議ですよね。普通の恋愛感情とはだいぶ違う感情ですから、性欲とは違うところからくる感情なのかもしれません。もしかして、自分が死のうと思っていることによって、吊り橋効果的なものが発動したのかもしれませんね。それはそれで彼女に迷惑な話です。


しかし、病気によって楽しみや喜びはほとんど感じられなくなったのに、悲しみだけは前と変わらず感じるというのは、あまりにも不公平だと思いました。男性にとっての男性ホルモンというのは、本当に大事なものだということです。「幸せの素」とでも言えるのかもしれません。

文章を書いて落ち着いたのか、今は少し気分が楽です。でも寝るときにまた気分が悪くなっているかもしれません。そのときは、今日もらった頓服を飲んでみようと思います。
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2013/03/12

今日も気分が平穏です

リラックスできています。こんなにリラックスできたのは、ポストフィナステリド症候群を発症して以来、初めてのことかもしれません。春だからでしょうか。

死ぬ気が薄れてしまうのが少し怖いです。

性欲も少しだけ戻ってきました。性器の感覚もいつもくらいに戻りました。鈍いなりに自慰ができるレベルです。春ということもあって、男性ホルモンが戻ってきているんでしょうか。

しかし、この病気の症状は、波があって変わりやすいということはすでに経験済みなので、いつまた最悪な状態に戻るかわかりません。油断は禁物です。コントロールできないので、油断もなにもありませんが。


今日は心療内科で頓服をもらいました。不安なときに飲みなさい、とのこと。睡眠導入剤も欲しかったなぁ。あとは来週分のラミクタールをもらいました。来週から50mg/日に増薬です。
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2013/03/12

フィナステリドの是非について

ポストフィナステリド症候群(PFS)を発症した私だから言えることがあります。それは、

 絶対にフィナステリドを服用しないでください

ということです。また、服用を始めたばかりの方は、直ちに中断してください。
(フィナステリドは成分名です。商品名としては、プロペシア、フィンペシア、プロスカーなどがあります)

AGAの絶望感は私も十分承知していますが(あれはあれで自殺を考えたほどです)、しかし、AGAの絶望感は乗り越えられるものです。一方、ポストフィナステリド症候群の絶望感は、乗り越えることができません。なぜなら、乗り越えるための意欲を根こそぎ奪われるからです。

人生が破綻します。家族にも甚大な迷惑をかけることになります。だから、絶対に服用はしないでください。

※当然、すべての人がポストフィナステリド症候群を発症するわけではなく、AGAだけに効果がある人もいるでしょう。しかし、わずかでも引き返せないリスクがあるなら、やめるべきと考えています。


なお、すでに長期に服用してしまっている方には、残念ながら良いアドバイスはありません。フィナステリドの副作用が全く出ていないという人は、中断しても大丈夫かもしれません。

しかし、副作用が少しでも出ているという方は、きわめて慎重になる必要があります。なぜなら、フィナステリド服用時の副作用よりも、フィナステリドをやめた後に発症することがあるポストフィナステリド症候群(PFS)の方が、ずっと症状が重いからです。私自身の経験からして、それはフィナステリド服用時の副作用の比ではありません。

(以下は全て推測です、根拠はありません)

何か安全な断薬方法が見つかるまでは、焦って断薬しない方がいいかもしれません。しかし、飲み続ければ飲み続けるほど、ポストフィナステリド症候群(PFS)の発症リスクが増す可能性もあるかもしれません。

ですから、しばらくは、ポストフィナステリド症候群(PFS)を発症しないギリギリ最低限の量を飲み続けていくのがよいのかもしれません。徐々に量を減らしていって、フィナステリドの副作用がなくなった後、もし少しでも性器に違和感を感じたら、量を増やすしかないでしょう。安定したら、また減らして、それをずっと繰り返していくのです。もしかしたら、それで断薬できるかもしれません。あるいは、一生できないかもしれません。


以上です。


本当に、この病気の研究が1日も早く進むことを期待しています。
そして、新たな被害者が出ないことを心の底から祈っています。

繰り返します。

 絶対にフィナステリドを服用しないでください

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2013/03/11

気分が急変しました

なんだか今日はおかしいです。朝は調子が悪く、会社を早退までしたのに、今はかなり楽になっています。楽というか、なんか変な状態です。ついにおかしくなってしまったのでしょうか。

昼頃、何かしていないと気分が悪くなりそうだったので、ずっとこのブログの記事を書いていました。その後、車で実家に戻ったのですが、その間ずっと、頭のてっぺんから目の奥のほうにかけて、圧迫感がありました。頭を押さえると少し楽になるという、片頭痛のようでいて、しかし痛みのない、変な症状が出ていました。

そして、運転中、なぜか景色が良く見えました。視力がよくなったという感じではありません。むしろ、普段意識していない景色の細部が、意識に入ってくるような感覚とでも言いましょうか。春の空気で風も気持ちよく、外の世界がいつもより近く感じられました。生きている感じがしました。

実家に着いても、このよくわからない感覚は続き、無性に外に出たくなって、日が暮れそうな時間にもかかわらず、近所の池を散歩しました。寒いのに、あまり寒いと思わず、そして、なぜか体に力が入りました。ポストフィナステリド症候群を発症してから、体に力が入るという感覚が全くなかったので、ぐっと力が入る感じを久しぶりに味わいました。

なんというか、病み上がりの後の、世界が新鮮に見える感じ、あれに近いものがありますね。

でも性欲は全く戻ってきていません。むしろ調子は最悪に近いです。性器の感度はほとんどなく、勃起もしません。自慰は不可能でしょう。そもそもやる気すらしません。だから、男性ホルモンが一時的に高まったというわけではなさそうです。なぜ元気が出たんでしょうね。

むしろ逆なんでしょうか。症状が進んで、男性ホルモンがさらに低下した。低下しすぎて脳の反応が変わってしまったとか。更年期障害を乗り越えたおじいちゃんの精神状態とか・・・? 深読みしてみましたが、単純に、季節の変わり目で自律神経が乱れているだけかもしれません。昨日寝付けなかったこともありますし。あるいは、10日ほど前から飲み始めた双極性障害の薬ラミクタールが今更効いてきたのかもしれません(まだ微量しか飲んでないので、本当に効いているのか怪しいのですが・・・)。


性器の感覚がおかしいのは少し怖いです。これ以上悪くならないことを祈ります。ペイロニー病など発病したら手術せねばなりませんから。もう死のうとしている間際なのに、そんなことになったらいろいろな意味で大変です。

でも、気分の面では、今日の方が好ましいです。まだあと少しだけ仕事を続けられそうな予感がするからです。8月までは厳しいかもしれませんが、初夏くらいまでは。昨日までの調子では4,5月が限界かもしれないと思っていましたから。どうかぶり返さないでほしい。
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2013/03/11

彼女とのこと 3

例の彼女はイケメン好きです。しかも、好みの俳優などを聞く限りでは、結構男っぽい感じが好みのよう。そして、わりとミーハーなところがあります。でも、穏やかで話しやすい人が好きだとも言っていました。

少し矛盾している気もしますが、女心はよくわかりません。(ちなみに、彼女自身はかなりの美形なので、イケメン好きだと言われても、妙に納得してしまうところがあります)

私はイケメンではないですが、それなりに整っているらしく、性格も穏やかな方で(ポストフィナステリド症候群のせいもあるでしょうが)、声も落ち着いているので、彼女には魅力的に見えるそうです。

私のことはいいのですが、そんなわけで、今日の帰り際、伏線として、職場の後輩君の連絡先を聞いておきました。

その後輩君は、かなりのイケメンです。変な意味ではなく、私の好みです。目が大きくて、目鼻立ちがはっきりしていて、ちょっと痩せ気味で、優しそうな雰囲気で、実際話してみても、いい子です。こんなピッタリな子がいて、紹介しないわけにはいきません。

彼女は私よりも年上なので、後輩君とはちょっと年が離れてしまいますが、でも彼女は若く見えるので、後輩君さえよければ上手くいく可能性は高いと推測します。想像すると少しだけ楽しくなってきて、これが私の最後の仕事かなとさえ思えてきます。

でも、いつ紹介するかで悩んでいます。

彼女とは、まだ連絡を取りたいという気持ちがあるからです。後輩君とくっついてしまったら、もう連絡することが難しくなってしまいます。それに、こんな状態になった私でも、少なからず嫉妬してしまうだろうからです。

早く紹介してあげたいのだけど、私が死んでから付き合い始めて欲しい。そんな風に思ってしまいます。彼女の幸せを願いたいとか言っていたのにこれです。人間とは醜いものです。
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2013/03/11

車のこと

私はMT車に乗っています。白のコンパクトカーです。入社してすぐ父に買ってもらって、それからもうすぐ6年になります。

私は、昔から、脳内で自分の車を擬人化しています。女の子です。凄く好きで、フィナステリドを飲み始めるまでは、よく目的もなくドライブに行っていました。運転が好きでした。MT車の運転はやはり楽しかったです。ヒール&トゥの練習をしていた頃が懐かしいです。

ただ、不思議と、フィナステリドを飲み始めてからは、運転に対する興味が薄れていきました。運転が好きなのは変わりませんでしたが、無目的なドライブに行きたくなる衝動がなくなったように思います。そして、ポストフィナステリド症候群を発症してからは、ほとんど運転が楽しめなくなりました。今はただの移動手段に成り果てています。本当に、車には申し訳ない限りです。

でもそれでも、車が好きな気持ちは、まだ少しだけ残っています。昔のような熱い思いは、今の私にはもうありませんが、でも、今はふと「ありがとう」という気持ちになって、撫でてあげたくなることがあります。会社をやめたら、最後のエンジンオイル交換をして、ワイパーのゴムを新しくして、丁寧に洗車してあげよう。いつものフッ素コーティングはもちろん。本当はタイヤの交換もしてあげたいけど(丁寧に乗ったので6年も持ちました)、さすがにそこまでは、ごめんね。

私が死んでから、車をどうしてもらおうか、考えています。最低15年、できれば20年乗ろう!と思っていたので、たった6年ちょっとで廃車にするのは可哀想でつらいのですが、中古に出して変なオーナーに乗られるのはもっと嫌です。

車自身はどう思っているんでしょう? ねぇ? たまには話してくれてもいいのに。無口なのでわかりません。
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2013/03/11

調子が悪いです

昨日の夜は寝付けませんでした。4時ごろにようやく寝たのかな。朝方起きて布団にうずくまっていても、凄く気分が悪く、生きている心地がしませんでした。わけのわからない不安と脳が圧迫される感じ、それから、全身の不快感がありました。寒くないのに寒気があるような違和感、そんな感じ。

もうこんなのが続くと思うと絶望しか沸きません。

ほとんど寝た気がしない状態で、なんとか起きだして身支度を済ませ出社しました。しばらくして気分が落ち着いてきたのですが、今日はもう仕事にならなそうだったので、明日病院に行くといって、会社に休みをもらいました。

明日、薬をもらってきます。


私は、心療内科で、双極性障害と診断されています。一般に言う躁うつ病というやつです。本当はポストフィナステリド症候群による男性ホルモンの低下が全ての原因なので、誤診にもほどがあるのですが、それでも薬を飲むと少しはましになるので、双極性障害ということにしています。
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2013/03/10

彼女とのこと 2

また、彼女(←恋人という意味ではない)と話したくなってしまった。電話してもいいとのこと。嬉しいなぁ。

実は、来週末、動物園に一緒に行くことになっています。前に会ったときに決めた予定で、その後電話したときに、もう会うのはやめようかとも思いましたが、結局、僕が行きたいと言いました。

もう付き合うことはできないのにね。病気だからと言って、僕から断ったのです。

でも友達として、男と女じゃなくて、ただ一人と一人の関係として、たまに一緒にいることは許されると思いたいです。
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2013/03/10

ポストフィナステリド症候群の発症パターン

ポストフィナステリド症候群(PFS)の発症パターンについて説明します。こちらの英語のページを訳しているだけなので、誤訳があったらすみません。

[発症パターン]
 1.フィナステリドの服用をやめてから、10-20日以内に、
   フィナステリドによる副作用が、一時的に解消します。
 2.しかし、服用をやめてから数週間から数か月後、内分泌物系が完全に壊れ、
   テストステロン、LH、FSHのホルモンのレベルが、
   性腺機能低下症のレベルにまで急激に低下します。
   また、このとき、以下のバランスの崩れを伴います。
    ・エストラジオール、TSH, プロラクチン, SHBGの上昇
    ・3a-diol-Gレベルの低下
    ・ビタミンDレベルの低下
 3.それと同時かつ急激に、性腺機能低下症と共通の症状が現れます。
   (症状については、。こちらのページを参照ください)
 4.症状は不可逆で永続的です(数年経ってさえ)。
   症状はわずかによくなったり元に戻ったりを繰り返します。
 5.男性ホルモンのレベルや反応を元に戻そうとする以下の行為によって、
   わずかですが、長期的に改善が見られることがあります。
   ただし、波があって変化しやすいです。
    ・クエン酸クロミフェンやヒト絨毛性ゴナドトロピンの服用
    ・テストステロン補充療法
    ・estrogen/prolactin/TSH management protocols
     (すみません、適切な訳がわかりません)
 6.テストステロンやDHTのような男性ホルモンの超生理学的な投薬
   (おそらく過剰投与の意)を行った人がいますが、
   一時的で波のある改善はあるものの、数時間か数日、数週間で、
   元の性腺機能低下症の症状が戻ってきます。
   あるいは、元より悪化することもあります。


私は、去年(2012年)の7月に発症しましたが、完全にこのパターンと同じでした。

フィナステリドをやめてから、1週間ほどで急激に元気になって、性欲が旺盛になったのですが、2,3週間ほどして、睾丸と会陰部に違和感が現れ始めました。最初は気にしてませんでしたが、その2,3日後、突然、性器が冷たくなり、感覚がなくなりました。異様に下腹部が緊張し、性器と睾丸が縮み上がった状態になりました。あんなに旺盛になっていた性欲も、完全に消失していました。

もの凄く怖くなって、病院に電話しましたが、夜遅かったため、どこもやっておらず、翌日会社を休んで、近くの総合病院を受診しました。そのころには症状が少しましになっていて、性器の感覚は鈍いものの、待ち時間中に勃起してくるほど性欲と性器の状態が戻っていました。

 診断は、「慢性前立腺炎」でした。

その後、慢性前立腺炎の薬を飲みながら、様子を見ましたが、数週間かけて症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しました。調子の悪いときは、本当に精神が不安定になるため、仕事にならず、精神科を受診して診断書を書いてもらい、会社を休みました。ED治療もやっている泌尿器科を受診して、フィナステリドのことを話し、後遺症ではないかという話もしましたが、まじめに聞いてもくれませんでした。

その後、3か月ほどは小康状態で、徐々に良くなっている感じがありました。もちろん、前ほどの性欲はありませんが、それでも改善していくことが私を勇気づけました。そのせいで、当時の私は勘違いをしました。自分の症状は、フィナステリドとは関係なく、ただ、慢性前立腺炎と精神病なだけなのではないかと。

しかし、11月ごろ、仕事を再開してすぐ、再び調子が悪くなりました。最悪というほどではなかったですが、精神不安に悩まされました。仕事に集中することでなんとか凌いでいました。

今年(2013年)の1月ごろも調子が悪く、自慰をしようとしてもできない日が続きました。ある日、かなり溜まってきたのか、したくなったのですが、相変わらず性器の感覚はなく、それでも続けていたら、ついに、勃起せずに射精しました。初めての経験で衝撃でした。もちろん、落ち込みました。

それから少しましになり、2月ごろ、急に性欲が出た時期がありましたが、それも数日で消失しました。今は、感度は悪いが自慰はできるレベルで落ち着いています。

そして、3月になって、改めてフィナステリドの後遺症のことを調べていて、自分がポストフィナステリド症候群(PFS)であることを知ったのです。

その間、精神のほうは、ずっと落ち込みがちな状態か、良くても平坦な状態です。特に、楽しみを感じることができません。何かしているときは忘れていますが、何もしていないと、常に得も言われぬ不快な感覚がつきまとっています。発症してからほとんどリラックスした気分を味わえたことがありません。寝るときも不快なことが多いです。

以上です。


今日は髪を切りました。いつもの美容師さんと花粉症の話をしました。少しだけ楽しかったです。少し内気そうな、とてもいい感じの女性の方で(30代後半?)、見た目はそこまで可愛くないですが、魅力的な人です。あと数か月でお別れするのがつらいですね。

そのあと、遺言書の原稿を書いて、一段落して、今この記事を書いています。

正直言うと、発症パターンを書くのはつらかったです。自分の病気のことと、改善の見込みがないという事実を、まざまざと自覚することになりますから。
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2013/03/08

彼女とのこと

自分がポストフィナステリド症候群であると知ったのは最近のことですが、その前に、私は婚活をしていました(今も登録はされています)。そこで知り合って付き合い始めた彼女がいます。まだそれほど深い関係ではありません。その彼女に、今日いろいろと電話で話しました。

ポストフィナステリド症候群ということは伏せて、うつであること、感情が薄いこと、性欲がないこと、満足いくセックスができないこと、などを伝えました。デートのとき、楽しいという感情が薄いことも伝えました。そして、「うつが先か、性欲がないのが先かでいうと、自分の場合は性欲がないのが先だと思う。もし生殖器の問題だとしたら、今後、性欲が回復する見込みも、うつがよくなる見込みもないかもしれない」と伝えました。

彼女は「それでも・・・」「話していて落ち着くから」「一緒に頑張っていきたいと思う」と言ってくれました。凄く救われた気がします。涙が出ました。少しだけ元気が出ました。今日彼女と話している時間だけは気分が楽でした。

でも、当然ですが、僕には「今の状態で付き合うのは難しい」と伝えるしかありませんでした。彼女の貴重な時間を奪うわけにはいきません。

まともなセックスができないうえに、一生うつが治ることはないのです。たまに元気が出たからといって、基本的に落ち込みがちであることは変わりません。一時の感情で選択を誤るのは、彼女にとって不幸です。ポストフィナステリド症候群を抱えての日常生活は、そんな甘いものではないと確信しています。病気と闘おうという気力すら削がれてしまうのですから。

彼女には、ごく普通の健康な人と、晴れ晴れとした人生を送ってほしいと思います。心の底から彼女の幸せを願っています。心の底などというものが、今の自分にまだあるのかはわかりませんが・・・。


今日、遅くとも今年の秋には仕事をやめようと決めました。仕事の区切りがつくからです。それ以上、この病気を抱えて生き続けることはできそうにありません。
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2013/03/07

ポストフィナステリド症候群とは

フィナステリドというAGAの薬があります(フィナステリドは成分名で、商品名としてはプロペシア、フィンペシア、プロスカーなど)。簡単に言うと、男性のハゲを治す薬です。男性ホルモンを制御することで、毛髪の寿命を延ばす効果があります。

今まで、この薬の副作用は軽微なものと考えられていましたが、最近になって、この薬を中断したときに、ポストフィナステリド症候群(PFS)という重い後遺症を残すことがあることがわかってきました。

ポストフィナステリド症候群(PFS)の症状は以下の通りです。薬を中断しているにも関わらず、これらの症状が永続的に続くことが特徴です。
 [性に関する症状]
  ・性衝動の減退あるいは完全な消失
  ・勃起困難、勃起不全
  ・オーガズムの消失
  ・精液減少
  ・性器の委縮、無感覚
  ・ぺイロニー病
  ・陰嚢委縮、無感覚
 [身体に関する症状]
  ・女性化乳房
  ・慢性疲労、倦怠感
  ・筋肉萎縮、虚弱
  ・皮脂の減少
  ・乾燥肌、肌が薄くなる
  ・肥満、体重増加
  ・体温低下
  ・HDLコレステロール低下、空腹時血糖/トリグリセリドの上昇
 [精神に関する症状]
  ・記憶/想起障害
  ・思考速度低下
  ・問題解決力の低下、理解力の低下
  ・うつ
  ・不安
  ・無感情、快感消失
  ・不眠症


私も多く当てはまりますが、自覚症状として酷いのは、
  ・性衝動の減退
  ・勃起困難
  ・オーガズムの消失
  ・性器の無感覚
  ・陰嚢無感覚
  ・うつ
  ・無感情、快感消失
です。性的な問題もつらいですが、私の場合、なんとか自慰はできるレベルで収まっているので(それも今後できなくなるのかもしれませんが)、実は一番つらいと感じるのが、「無感情」「快感消失」です。性的な問題があっても、楽しみを感じられれば生きる気力も沸いてくるでしょうが、何をしても楽しくないので、心が折れます。

また、上記に加えて、仕事で困っているのが、
  ・アイデア力/発想力の低下
  ・ストレス耐性の低下
あたりです。論理的思考力とコミュニケーション力は若干落ちたかもしれませんが、特に問題ないレベルです。

病気の紹介は以上です。

詳しくはこちらのサイト(英語)をご覧ください。ポストフィナステリド症候群財団のサイトです。私はこのサイトで、自分の病気のことを知りました。
http://www.pfsfoundation.org/
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2013/03/07

はじめに

私はポストフィナステリド症候群(PFS)を発症しました。

すでに死ぬことを決意しておりますが、死にまでにこの病気について書き残すことにしました。
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