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超音波スケーラー

  では、まず超音波スケーラーですの基本的なことからです。超音波スケーラーは少し前までは、歯肉縁上歯石のスケーリングを行なう際への使用が主でしたが、現在では、ペリオ、縁下の歯石・歯垢の除去やバイオフィルムの破壊にも同等に大変活躍しています。

 その原理は超音波スケーラー価格発生装置により発せられた電流をハンドピース側で振動に変換し、そのハンドピースから超音波チップに振幅が伝えられるという仕組みです。超音波に変換する装置は2種類あって、ひとつが磁歪型(マグネット型)、もうひとつが電歪型(ピエゾ型)。現在ではピエゾ方式が主流ですね。現在、国内の超音波スケーラーは白水貿易株式会社取り扱いのサテレック社のP-MAX、ナカニシ社の超音波スケーラー・バリオス、EMS社の超音波スケーラー・ピエゾン、オサダ社の超音波スケーラー・エナックの4社で主要なシェアーを締めています。

 

 現在の主流、特長はこの中でサテレック社のP-MAX、ナカニシ社の超音波スケーラーハンドピース・バリオス、EMS社の超音波スケーラー・ピエゾンにはペリオ(P)モードというモードがついていることです。患者さんにできるだけやさしいスケーリングができるようになっているんですね。

 

 ですので、このペリオモードが縁下での歯石・歯垢の除去やバイオフィルムの破壊に欠かせない機能となっています。そして、そのペリオモードで治療するときに大事なのが、先端の超音波チップとなります。ペリオモードは非常に弱いパワ-設定になっているため、その弱いパワーでも効果的に歯石除去できる超音波チップがなければせっかくの機能が使えません。

 

 超音波スケーラーは歯石や歯垢のの除去以外に、クラウンなどの補綴物の除去や根管洗浄にも使用されることがあります。さらに、根管内で折れてしまったファイルの除去にも役立っています。超音波スケーラーの最大の特徴は超音波スケーラーには様々な種類があり、性能もそれぞれ異なりますが、毎秒約3万回の振幅によって歯石を破壊したり、削ったりしながら除去することです。毎分ではありません。毎秒3万回です。これは超高速スピードカメラ(早く動く物体を撮影できるカメラ)で撮影しても撮れない早さです。

 

 ですので実は誰も3万回を数えたことのある人はいません(笑)。超音波スケーラーは超音波で動きます。超音波とは超がついていますが、「音」です。すなわち、音波で、音の波で超音波チップが動きます。

 

 これをレーザードップラー振動系という測定器で計測しますと周波数がでます。周波数とは1秒間に1秒間に繰り返される電気振動の回数です。100ヘルツですと1秒間に100回振動することになります。で、超音波スケーラー用チップを計測しますと約3万ヘルツという数字がでてきます。ですので理論上は1秒間に3万回振幅するということになります。

 

 この3万回の振幅を利用することで、力をいれずに歯石除去などを行えますので、術者の疲労がへり、患者さんにやさしい治療ができ、多少の時間短縮にもつながります。(時間短縮をめざしてパワーをあげますと、患者さんに痛みを与えます。パワーをできるだけ弱くして、やさしいスケーリングをしましょう。それでもハンドでやるよりはチェアータイムは短くなります)そしてエアースケーラーとの決定的な違いは、その超音波チップの動きです。これはやはり、患者さんにソフトなスケーリングをするために重要な条件です。


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